コンパクトなPCスピーカーを探している方に長年愛されてきたロジクールz120。2011年の発売から10年以上が経過した現在でも、そのシンプルな設計と使いやすさから根強い人気を誇っています。しかし、近年では入手が難しくなっており、「本当に今から購入する価値があるのか」「代わりになる製品はないのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ロジクールz120の基本スペックから実際の使用感、最新の入手状況、さらには代替製品の情報まで徹底解説します。特に、USB給電と3.5mmオーディオ入力というシンプルな接続方法や、コンパクトながらも満足できる音質など、このモデルが長年支持される理由を詳しく掘り下げていきます。
記事のポイント!
- ロジクールz120の基本スペックと特徴がわかる
- 現在のロジクールz120の入手状況と代替製品について理解できる
- 実際の使用感とレビューから見える長所・短所が把握できる
- 接続トラブルなどの対処法と活用シーンについて知ることができる
ロジクールz120の基本情報と特徴
- ロジクールz120の基本スペックは軽量コンパクトな設計が特徴
- ロジクールz120の接続方法はUSB給電と3.5mmオーディオ入力で簡単
- ロジクールz120の音質評価は価格帯を考えると十分満足できるレベル
- ロジクールz120の操作性は電源と音量が一体化した簡単設計
- ロジクールz120のケーブル管理機能でデスク周りをスッキリ整理可能
- ロジクールz120の用途は一般的なPC作業から軽い音楽鑑賞まで対応

ロジクールz120の基本スペックは軽量コンパクトな設計が特徴
ロジクールz120は、総合RMS出力1.2W(0.6W+0.6W)のコンパクトなステレオアクティブスピーカーです。サイズは高さ110mm × 幅90mm × 奥行き88mmと非常にコンパクトで、重量もわずか250gと軽量設計となっています。
このコンパクトさは、限られたデスクスペースでも無理なく設置できる大きな利点です。特にノートパソコンとの組み合わせにぴったりで、スペースを取らずに音質向上が実現できます。
カラーはブラック&ホワイトのZ120BWが最も一般的で、シンプルなデザインながらもスタイリッシュな印象を与えます。独自調査の結果、多くのユーザーがこの見た目のシンプルさを評価していることがわかりました。
また、軽量設計のため持ち運びも容易で、自宅とオフィスを行き来する際や、出張先でも使いたいという場合にも便利です。
スピーカーの構造としては2chステレオタイプで、左右それぞれに独立したスピーカーユニットを備えています。このシンプルな構成が、故障リスクの低減にもつながっており、10年以上使い続けているユーザーも珍しくありません。
ロジクールz120の接続方法はUSB給電と3.5mmオーディオ入力で簡単
ロジクールz120の大きな特徴は、その簡単な接続方法にあります。このスピーカーは電源をUSBから取得し、音声は3.5mmステレオミニプラグで接続するという、非常にシンプルな設計になっています。
USBケーブルはパソコンのUSBポートに接続するだけで電源供給が可能で、ACアダプターが不要なのが大きなメリットです。これにより、コンセントが限られている環境でも気軽に使用できます。また、モバイルバッテリーからの給電も可能なため、外出先でも使えるという柔軟性を持っています。
音声ケーブルは3.5mmステレオミニプラグを採用しており、スマートフォンやタブレット、MP3プレーヤーなど、標準的な音声出力端子を持つほとんどのデバイスと接続できます。
接続の手順は非常に簡単で、以下の3ステップで完了します:
- スピーカーのUSBケーブルをパソコンなどのUSBポートに接続
- 3.5mmステレオミニプラグをオーディオ出力端子に接続
- スピーカー右側にある電源/音量ノブを回して電源をオン
この簡単さが、特に「PCスピーカーを初めて購入する」というユーザーに好評です。複雑な設定が一切不要で、接続するだけですぐに使い始められます。
また、スピーカー背面にはケーブル収納機能があり、余分なケーブルを巻き取ることができるため、デスク周りをすっきりと保つことができる点も高く評価されています。
ロジクールz120の音質評価は価格帯を考えると十分満足できるレベル

ロジクールz120の音質については、その価格帯を考慮すると十分満足できるレベルとの評価が多いです。総合出力1.2Wというスペックは決して高出力ではありませんが、個人での使用や小〜中程度の音量での再生には十分対応します。
音質の特徴としては、中高音域が比較的クリアであるという評価が多く見られます。低音域については、物理的なサイズ制限もあり、重低音などを求める場合には物足りなさを感じるかもしれません。しかし、一般的なYouTube視聴やオンライン会議、カジュアルな音楽鑑賞程度であれば十分な音質です。
実際のユーザーレビューでは「ノートPCの内蔵スピーカーと比較すると、音の広がりや明瞭さが格段に向上した」という声が多く、特にビデオ会議での声の聞き取りやすさを評価する意見も目立ちます。
音量調整については、右スピーカーに配置された回転式のボリュームノブで簡単に調整できます。ただし、「最小音量でも少し大きく感じる」という指摘もあり、深夜や静かな環境での使用時には注意が必要かもしれません。
全体的な音質評価としては、コストパフォーマンスの高さが大きな魅力となっており、3,000円前後で購入できる価格帯を考えると、「期待以上の音質」という評価が目立ちます。ただし、音楽制作やオーディオマニア向けの高音質スピーカーとしては不向きであることは、あらかじめ理解しておくとよいでしょう。
ロジクールz120の操作性は電源と音量が一体化した簡単設計
ロジクールz120のもう一つの大きな特徴は、その優れた操作性にあります。右スピーカーの上部に配置された回転式のノブが電源スイッチと音量調整を兼ねており、これ一つで主要な操作がすべて完結する設計になっています。
この回転式ノブは、反時計回りに回し切ると「カチッ」という感触とともに電源がオフになり、時計回りに回すと電源がオンになってそのまま音量調整が可能です。多くのユーザーがこの直感的な操作性を高く評価しており、「パソコンの音量設定を触らなくても手元で簡単に調節できる」という点が便利だと感じています。
また、USBで接続すると特別なドライバーのインストールなど不要で、プラグアンドプレイで即座に認識されるのも操作性の良さを表しています。WindowsでもMacでも特別な設定なく使用できるため、どのようなPC環境でも気軽に導入できる点も魅力です。
独自調査の結果、多くのユーザーが「設定の手間がなく、すぐに使える手軽さ」を重視していることがわかりました。特に、PCに詳しくない方でも直感的に操作できる点は、ロジクールz120が長く支持され続けている理由の一つと言えるでしょう。
一方で、音量調整の細かさについては「最小音量時でもやや大きい」という指摘もあり、非常に静かな環境で小音量を好む方には少し物足りなさを感じるかもしれません。また、イコライザーなどの音質調整機能は搭載されていないため、音質の微調整を求める方には別途ソフトウェア等での対応が必要です。
ロジクールz120のケーブル管理機能でデスク周りをスッキリ整理可能
ロジクールz120のあまり知られていない優れた特徴の一つが、スピーカー背面に搭載されているケーブル管理機能です。この機能により、余分なケーブルをスピーカー背面に巻き取ることができ、デスク周りをすっきりと保つことが可能になります。
特にモバイル用途やクリーンなデスク環境を好むユーザーにとって、このケーブル管理機能は非常に重宝します。短いケーブルで接続する場合でも余分なケーブルが垂れ下がることなく、見た目もすっきりとまとまります。
具体的な使い方は非常に簡単で、スピーカー背面の凹みにUSBケーブルと3.5mmオーディオケーブルを必要な長さだけ引き出し、残りを巻き付けるだけです。これにより、必要最小限のケーブル長だけを露出させることができます。
多くのユーザーレビューでも、この機能について「小さな工夫だがデスク環境を考慮した設計で嬉しい」「ケーブルが絡まる心配がなくて便利」といった肯定的な声が目立ちます。
また、このケーブル管理機能は持ち運び時にも役立ちます。ケーブルをきちんと巻き取っておけば、カバンの中でケーブルが絡まるトラブルを防げるため、出張や旅行先にスピーカーを持っていく際にも便利です。
この機能は小さな特徴ではありますが、日常使いの快適さを左右する重要なポイントであり、ロジクールz120が長年愛用されている理由の一つとなっています。デスク環境の美しさや実用性を重視する方には、特に魅力的な機能と言えるでしょう。
ロジクールz120の用途は一般的なPC作業から軽い音楽鑑賞まで対応
ロジクールz120は、その特性から幅広い用途に対応できるスピーカーですが、特に適している使用シーンがいくつかあります。
まず、最も一般的な用途はPC作業時の音声出力装置としての使用です。Windows通知音やエラー音、動画視聴時の音声など、日常的なPC操作に伴う音をクリアに再生できます。特にノートパソコンの内蔵スピーカーと比較すると、音質と音量の両面で大きく改善されるため、多くのユーザーが満足感を得ています。
次に、オンライン会議やWeb会議での使用も適しています。1.2Wの出力は、会議の音声をクリアに再生するのに十分で、特に人の声が聞き取りやすいという評価が多く見られます。ただし、マイク機能は搭載されていないため、音声入力には別途マイクが必要です。
音楽鑑賞については、カジュアルなリスニングであれば十分に楽しめるレベルです。特にボーカルや楽器の中高音域はクリアに再生されます。ただし、低音域やダイナミックレンジに関してはサイズと出力の制限があるため、本格的な音楽鑑賞用としては物足りなさを感じる場合もあるでしょう。
動画視聴やゲームプレイにも使用できますが、臨場感あふれるサウンドを求める場合には、より高出力のスピーカーやサブウーファー付きモデルを検討した方が良いかもしれません。
また、USBで給電できる点を活かし、タブレットやスマートフォンと組み合わせたポータブルオーディオシステムとしても活用できます。モバイルバッテリーからの給電も可能なため、外出先や旅行先でも使用できる汎用性の高さも魅力です。
総じて、ロジクールz120は日常的なPC使用やカジュアルな音楽鑑賞、オンライン会議など、幅広い用途に対応できるオールラウンダーとして位置づけられます。特別な用途に特化したものではありませんが、コンパクトさと使いやすさを重視するユーザーにとっては、非常に便利なスピーカーと言えるでしょう。

ロジクールz120の購入ガイドと代替製品
- ロジクールz120の生産終了の可能性があるため入手方法は限定的
- ロジクールz120の後継機は公式には発表されていないが類似製品が存在
- ロジクールz120とZ150BKの比較では出力と機能で差がある
- ロジクールスピーカーおすすめモデルはZ313やZ200などがある
- ロジクールz120のレビューからわかる長期使用での信頼性
- ロジクールz120が接続できない場合や音が出ない場合のトラブルシューティング
- まとめ:ロジクールz120はコスパ抜群のコンパクトスピーカーだが入手は要検討
ロジクールz120の生産終了の可能性があるため入手方法は限定的
ロジクールz120は、2011年6月の発売から長期間にわたり愛されてきた製品ですが、現在では新品の入手が難しくなっています。公式な生産終了のアナウンスは確認できませんが、多くの販売店では在庫切れの状態が続いており、事実上の生産終了と考えられます。
2025年5月現在、主要なオンラインショップの状況は以下のようになっています:
- Amazon.co.jp: 新品在庫なし、中古品のみ販売(2,350円前後)
- 価格.com: 「ショップが販売価格を掲載するまでお待ちください」の状態
新品の入手が難しい状況において、中古品の購入を検討する場合は、以下の点に注意すると良いでしょう:
- コンディションの確認:外観の傷や汚れだけでなく、接続端子の状態も重要です
- 付属品の有無:特にUSBケーブルと音声ケーブルが揃っているかを確認
- 動作保証:可能であれば、動作確認済みの商品を選ぶことをおすすめします
- 販売者の評価:信頼できる販売者から購入することで、トラブルを回避できます
また、一部のフリマアプリやオークションサイトでも取引されていることがありますが、こちらも同様に状態の確認が重要です。特に、長期使用による音質劣化や接続部の緩みなどが発生している可能性も考慮しましょう。
製品の年齢を考えると、新品同様の状態を期待するのは難しい場合もあります。そのため、次項で紹介する後継機や代替製品も含めて検討することをおすすめします。特に新品の製品を求める場合は、現行の類似製品を選ぶ方が安心かもしれません。
長年愛用されてきた製品だけに、「今からでも購入したい」というファンも多いですが、入手難易度は高まっていることを理解した上で、購入を検討するとよいでしょう。
ロジクールz120の後継機は公式には発表されていないが類似製品が存在
ロジクールz120の直接的な後継機は、2025年5月時点で公式に発表されていません。ユーザーレビューにおいても「後継機が出ていないのが惜しい」という声があり、同様のコンセプトを持つ直接の後継製品は登場していないようです。
しかし、ロジクールからはz120と似た特徴を持つ複数のスピーカーが販売されており、これらを「事実上の後継機」として考えることができます。特にロジクールZ150BKは、Z120に最も近い位置づけのモデルとして注目されています。
Z150BKはZ120と同様にコンパクトな2chステレオスピーカーですが、総合出力は3Wと若干高出力になっています。また、ヘッドホン出力端子が追加されるなど、機能面でもわずかな進化が見られます。デザイン面でもシンプルさを継承しつつ、より現代的な印象に更新されています。
その他のロジクール製品では、Z200シリーズがあります。こちらはZ120より大型で出力も高く(総合出力5W)、より本格的な音楽鑑賞にも対応できるスペックとなっています。ただし、サイズが大きくなるため、超コンパクトなスピーカーを求める方にはやや不向きかもしれません。
また、サブウーファー付きの2.1chシステムとしては、Z213やZ313などが選択肢として考えられます。これらは低音再生能力が格段に高く、よりリッチなサウンド体験が可能ですが、価格帯もZ120より高めになります。
公式な後継機がないことは残念ですが、用途や予算に応じて、これらの類似製品から選択することで、Z120に近い、あるいはより進化した音響体験を得ることができるでしょう。特にZ150BKは、Z120の多くの長所を引き継いでいるため、最も近い代替製品と言えます。
ロジクールz120とZ150BKの比較では出力と機能で差がある

ロジクールz120の事実上の後継機と考えられるZ150BKとの比較は、購入を検討する上で重要なポイントです。両モデルは似たコンセプトを持ちながらも、いくつかの違いがあります。
まず、最も大きな違いは出力です。Z120の総合出力が1.2Wであるのに対し、Z150BKは3Wと約2.5倍の出力を持っています。これにより、Z150BKの方がより大きな音量と豊かな音質を実現しています。特に中〜大音量での再生時に、Z150BKの方がクリアな音質を維持できる傾向があります。
機能面での大きな違いは、Z150BKにはヘッドホン出力端子が搭載されている点です。これにより、スピーカーを経由してヘッドホンを接続できるため、周囲に音を出したくない状況でも簡単に切り替えることができます。Z120にはこの機能がないため、ヘッドホン使用時にはPCなどの本体側で接続を切り替える必要があります。
接続方式については、基本的に両モデルとも同じくUSB給電と3.5mmオーディオ入力を採用していますが、Z150BKでは音声入力端子が2つ(3.5mmステレオミニプラグと3.5mmステレオミニジャック)用意されている点が異なります。これにより、2つの音源を同時に接続しておくことが可能です。
サイズ感については、Z150BKはZ120に比べてやや大きくなっていますが、依然としてコンパクトな部類に入ります。重量も少し増加していますが、携帯性に大きな影響はありません。
価格面では、Z150BKはZ120より若干高価で、新品の場合3,960円程度(2025年5月時点のAmazon価格)となっています。しかし、この価格差を考慮しても、機能面での向上を考えるとZ150BKのコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
以下は両モデルの主な仕様を比較した表です:
項目 | ロジクールz120 | ロジクールZ150BK |
---|---|---|
総合出力(RMS) | 1.2W | 3W |
接続方法 | USB給電 + 3.5mmオーディオ入力 | USB給電 + 3.5mmオーディオ入力×2 |
ヘッドホン出力 | なし | あり |
サイズ | 高さ110mm×幅90mm×奥行88mm | やや大きい |
重量 | 約250g | やや重い |
価格帯(2025年5月時点) | 中古品のみ(約2,350円) | 新品約3,960円 |
新品の入手が難しいZ120に比べ、Z150BKは現行モデルとして新品での購入が容易であることも大きなメリットです。Z120の雰囲気を残しつつ、性能が向上した後継機として、Z150BKは検討する価値の高い選択肢と言えるでしょう。
ロジクールスピーカーおすすめモデルはZ313やZ200などがある
ロジクールz120の代替となる製品を探している方のために、ロジクールの現行スピーカーラインナップから、用途別におすすめモデルをご紹介します。
1. コンパクトさを重視する場合:Z150BK 先述の通り、Z120の最も近い代替製品です。コンパクトなサイズながら3Wの出力とヘッドホン出力端子を備えており、デスクスペースが限られている環境に最適です。価格も3,960円程度と手頃で、Z120のコンセプトを引き継ぎながらも機能が向上しています。
2. より豊かな音質を求める場合:Z200 Z200シリーズは、2chステレオながらも、スピーカーユニットが大型化されており、より広い音域をカバーします。特に、左右のスピーカーそれぞれにツイーターとメインドライバーを搭載した2-way設計になっており、高音と低音のバランスが良好です。総合出力5Wで、より大きな部屋でも十分な音量を確保できます。価格は約5,000円〜6,000円程度と少し上がりますが、音質重視の方におすすめです。
3. 低音の豊かさを求める場合:Z313 Z313は2.1chシステムで、左右のサテライトスピーカーに加えて、サブウーファーを備えています。これにより、Z120では再現できない重低音を楽しむことができます。音楽鑑賞や映画視聴、ゲームプレイなど、より没入感のあるオーディオ体験を求める方に適しています。総合出力は25W(RMS)と大幅に向上しており、価格は約7,480円程度です。
4. 高級志向の方:Z625/Z623 さらに本格的なサウンドを求める方には、Z625やZ623があります。これらは2.1chシステムで、総合出力は200W前後と非常にパワフルです。THX認証を取得したモデルもあり、映画館のような迫力あるサウンドが楽しめます。価格は1万5,000円前後からと高めですが、長期的な使用を考えると投資する価値があるでしょう。
5. Bluetooth対応モデル:Z337/Z407 ワイヤレス接続を求める方には、Bluetooth対応の2.1chシステムであるZ337やZ407がおすすめです。スマートフォンやタブレットからも簡単に音楽を再生できる便利さがあります。価格は1万円前後からで、Z120と比べるとコスト面では大きく異なりますが、接続の自由度を重視する方に適しています。
これらの選択肢から、用途や予算に合わせて最適なモデルを選ぶことができます。特に、Z120と同様のコンパクトさを求めるなら Z150BK、より高音質を求めるなら Z200、そして本格的な低音も楽しみたいなら Z313が、それぞれバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
ロジクールz120のレビューからわかる長期使用での信頼性
ロジクールz120の魅力の一つは、その優れた耐久性と長期使用に対する信頼性です。2011年の発売から10年以上が経過した現在でも、多くのユーザーが長期間にわたって問題なく使用し続けているという報告が見られます。
ユーザーレビューを分析すると、「2012年に購入して未だに壊れない」「毎日使用しても5年以上問題なく動作している」といった声が多数見受けられます。この耐久性は、シンプルな構造と堅牢な作りによるものと考えられます。特に可動部分が少なく、電源/音量調整のノブ以外に機械的な部分がほとんどないことが、長期間の信頼性につながっているようです。
音質面については、長期使用によっても大きな劣化は報告されていません。もちろん、スピーカーユニットの経年変化による若干の音質変化はあり得ますが、基本的な機能を損なうほどの影響はないようです。
ケーブル類については、USB給電ケーブルと音声ケーブルの断線トラブルが稀に報告されていますが、これは扱い方によるところが大きいと考えられます。ケーブル管理機能を活用して適切に保管・使用することで、こうしたトラブルを最小限に抑えることができるでしょう。
また、他の電子機器と比較して、ドライバーの互換性問題も少ないという利点があります。USBオーディオデバイスではなく単なる給電用として接続するため、OSのアップデートによって使えなくなるといったトラブルがほとんど発生しません。
メーカー保証期間は2年間となっていますが、実際の使用寿命はそれをはるかに超えることが多いようです。ただし、現在は生産終了と思われるため、万が一故障した場合の修理対応は期待できない点には注意が必要です。
総じて、ロジクールz120は「壊れにくい」「長く使える」という評価が非常に高く、コストパフォーマンスの観点からも優れた製品と言えます。特に、シンプルな機能だけを求めるユーザーにとっては、一度購入すれば長期間使い続けられる点が大きな魅力となっています。
ロジクールz120が接続できない場合や音が出ない場合のトラブルシューティング
ロジクールz120は比較的シンプルな構造ですが、稀に接続問題や音が出ないといったトラブルが発生することがあります。ここでは、よくある問題とその解決策をご紹介します。
【問題1:スピーカーが認識されない・音が全く出ない】
- USBポートの確認:
- 別のUSBポートに接続してみる
- USBハブ経由ではなく、PC本体のUSBポートに直接接続してみる
- USBポートの給電能力が不足している可能性があるため、USB 3.0ポートがあれば試してみる
- ケーブル接続の確認:
- USBケーブルと3.5mmオーディオケーブルが正しく接続されているか確認
- ケーブルが損傷していないか視認確認
- 可能であれば別のケーブルで試してみる
- オーディオ設定の確認:
- PCのオーディオ出力設定で正しい出力デバイスが選択されているか確認
- Windows:タスクバーのスピーカーアイコン→再生デバイスの選択
- Mac:システム環境設定→サウンド→出力タブで確認
- 電源/音量の確認:
- スピーカーの電源/音量ノブが適切に回されているか確認
- PCのシステム音量がミュートになっていないか確認
【問題2:音は出るが片方のスピーカーだけ、または音質が悪い】
- バランス設定の確認:
- PCの音声設定でバランスが中央になっているか確認
- Windows:サウンド→スピーカー→プロパティ→レベル→バランス
- Mac:システム環境設定→サウンド→出力→バランス
- 3.5mmプラグの接続確認:
- オーディオプラグが完全に奥まで差し込まれているか確認
- プラグやジャックに汚れや異物がないか確認
- プラグを少し回転させてみる(接点の状態を改善できる場合がある)
- スピーカー間ケーブルの確認:
- 左右のスピーカーを接続しているケーブルが損傷していないか確認
- スピーカー間の接続部が緩んでいないか確認
【問題3:ノイズやハム音が発生する】
- 電磁干渉の確認:
- スピーカーを携帯電話、無線ルーター、電子レンジなどの電磁波を発する機器から離す
- 電源ケーブルやその他の電子機器のケーブルからもスピーカーケーブルを離す
- 接地問題:
- 別の部屋や建物のコンセントでテストしてみる
- アース付きコンセントを使用している場合は、アースなしに変更してみる(またはその逆)
- 音量調整:
- PC側の音量を上げてスピーカー側の音量を下げる、またはその逆を試す
- 最適なバランスを見つけることでノイズが軽減する場合がある
【問題4:突然音が出なくなった】
- 再起動:
- PCを再起動する
- スピーカーのUSB接続を一度外し、再度接続する
- ドライバーの更新/再インストール:
- オーディオドライバーを更新または再インストールする
- Windowsの場合:デバイスマネージャー→オーディオ入出力→ドライバーの更新
- ハードウェアのリセット:
- すべての接続を外し、30秒ほど待ってから再接続する
これらの対処法を試しても問題が解決しない場合は、スピーカー自体の故障の可能性もあります。長期間使用している場合や、物理的な損傷がある場合は特にその可能性が高くなります。また、ロジクールz120は生産終了の可能性が高いため、修理対応は難しいかもしれません。その場合は、前述した代替製品の検討も選択肢の一つとして考えられます。
まとめ:ロジクールz120はコスパ抜群のコンパクトスピーカーだが入手は要検討
最後に記事のポイントをまとめます。
ロジクールz120は、2011年の発売以来、そのコンパクトさと使いやすさで多くのユーザーに愛されてきたPCスピーカーです。しかし、現状では新品の入手が難しく、事実上の生産終了状態にあると考えられます。それでも、そのシンプルな設計と高いコストパフォーマンスを求める声は根強く、中古市場でも一定の人気を保っています。
- ロジクールz120は総合出力1.2Wの2chステレオスピーカーで、高さ110mm×幅90mm×奥行88mmのコンパクト設計
- USB給電と3.5mmオーディオ入力による簡単接続が特徴
- 右スピーカーの回転式ノブで電源と音量を一体操作可能
- 背面にケーブル管理機能を搭載し、デスク周りをすっきり保てる
- 音質は中高音域が比較的クリアで、PCスピーカーとしては十分な性能
- 耐久性が高く、10年以上使用し続けているユーザーも多数存在
- 現在は新品の入手が難しく、中古品が2,350円前後で取引されている
- 後継機は公式には発表されていないが、Z150BKが最も近い代替製品と言える
- Z150BKはZ120より出力が高く(3W)、ヘッドホン出力端子も搭載
- より高音質を求める場合はZ200シリーズ、低音の豊かさを求める場合はZ313が選択肢になる
- 接続トラブルはUSBポートの変更やケーブル接続の確認、オーディオ設定の見直しで解決できることが多い
- シンプルで長期使用に強いが、生産終了のため故障時の修理は期待できない点に注意が必要

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90Amazon-co-jp%E9%99%90%E5%AE%9A%E3%80%91%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-PC%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC-Z120BW-3-5mm%E5%85%A5%E5%8A%9B%E5%AF%BE%E5%BF%9C-2%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E4%BF%9D%E8%A8%BC/dp/B0053N3NVW
- https://kakaku.com/item/K0000265428/
- https://www.logitech.com/assets/42351/3/z120-quick-start-guide.pdf