ロジクールのゲーミングデバイスには「オンボードメモリ」という便利な機能があるのをご存知ですか?この機能を使えば、自分好みにカスタマイズした設定をデバイス自体に保存でき、G HUBがインストールされていないPCでも同じ設定を使うことができます。会社のPCや友人宅のパソコンなど、様々な環境でも自分だけの設定でデバイスを使いこなせる優れものなんです。
この記事では、ロジクールのオンボードメモリの基本から応用まで詳しく解説します。対応デバイスの確認方法、設定手順、マクロやショートカットキーの割り当て方、さらには使用時のトラブルシューティングまで網羅。ロジクールデバイスを最大限に活用したい方は必見です!

記事のポイント!
- オンボードメモリの基本的な機能と使い方
- 対応デバイスの種類と確認方法
- G HUBを使ったオンボードメモリの詳細設定手順
- オンボードメモリ使用時の制約と対処法
ロジクール オンボードメモリとは何かとその基本的な機能
- ロジクール オンボードメモリとは設定をデバイスに直接保存できる便利機能
- ロジクール オンボードメモリの最大のメリットはソフトウェア不要で設定を持ち運べること
- ロジクール オンボードメモリに対応しているマウスとキーボードの種類
- ロジクール オンボードメモリで保存できるプロファイル数は機種によって異なる
- ロジクール オンボードメモリを使うべき状況とその活用シーン
- ロジクール G HUBとオンボードメモリの関係性について
ロジクール オンボードメモリとは設定をデバイスに直接保存できる便利機能
ロジクール オンボードメモリとは、ロジクールのG HUBソフトウェアでカスタマイズした設定を、マウスやキーボードなどのデバイス自体に直接保存できる機能です。これにより、一度設定した内容をデバイス内部のメモリに保存しておけば、別のパソコンに接続したときでも同じ設定を使うことができます。
通常、ゲーミングデバイスの詳細設定は専用ソフトウェアを使って行いますが、そのソフトウェアがインストールされていない環境では設定が反映されません。しかし、オンボードメモリを使えば、ソフトウェアなしでもカスタマイズした設定を利用できるのです。
これは特に、会社のパソコンや学校のPC、友人宅など、自分専用でないパソコンを使う場合に大変便利です。管理者権限がなくソフトウェアをインストールできない環境でも、自分好みの設定でデバイスを使うことができます。
オンボードメモリに保存できる設定には、ボタン割り当て、DPI設定、マクロ、ライティングなどがあります。ただし、デバイスのモデルによって保存できる設定の種類や容量に違いがあるため、使用しているデバイスの対応状況を確認することが重要です。
独自調査の結果、ロジクールのゲーミングデバイス、特にGシリーズのほとんどのモデルはオンボードメモリに対応していることがわかりました。ただし、モデルによって機能の実装方法や制約が若干異なるケースがあります。
ロジクール オンボードメモリの最大のメリットはソフトウェア不要で設定を持ち運べること
ロジクール オンボードメモリの最大の魅力は、G HUBソフトウェアがインストールされていないパソコンでも、カスタマイズした設定を使用できることにあります。これは仕事と自宅など、複数の環境を行き来する方には特に便利な機能です。
例えば、自宅のゲーミングPCでマウスのボタン配置やマクロを細かく設定し、それをオンボードメモリに保存しておけば、会社のパソコンでも同じ操作感でデバイスを使えます。会社のPCにG HUBをインストールする必要はなく、USBに接続するだけで設定が反映されるのです。
また、プロゲーマーや大会参加者にとっても、この機能は非常に重要です。大会会場など自分のPCではない環境でも、自分のプレイスタイルに最適化された設定をすぐに呼び出せるからです。
オンボードメモリのもう一つのメリットは、設定の安定性です。ソフトウェアやドライバーの更新によって設定が変わることがありますが、オンボードメモリに保存された設定は、そのようなソフトウェア側の変更に影響されません。
さらに、パソコンの起動が速くなるというメリットもあります。G HUBが常に起動している必要がないため、システムリソースの節約につながります。特に、ゲームのパフォーマンスを最大化したい場合には、不要なバックグラウンドプロセスを減らせるこの機能が役立ちます。
ロジクール オンボードメモリに対応しているマウスとキーボードの種類
ロジクールの製品ラインナップの中で、どのデバイスがオンボードメモリに対応しているのか確認しておきましょう。基本的に、ロジクールのGシリーズ(ゲーミングデバイス)のほとんどがオンボードメモリ機能を搭載しています。
マウスについては、G502 HERO、G304/G305 LIGHTSPEED、G703 LIGHTSPEED、G903 LIGHTSPEEDなど、人気の高いモデルはほぼすべてオンボードメモリに対応しています。公式サイトに記載されているゲーミングマウスについては、ほぼ全てがオンボードメモリ機能を持っていることが確認できました。
キーボードについては、G913 TKL、G513、G512といったメカニカルキーボードを中心に対応しています。ただし、キーボードの場合はモデルによって機能の実装方法が異なるケースがあります。G510などの一部古いモデルでは、専用のオンボード設定しかないものもあります。
オンボードメモリを備えたデバイスでも、保存できるプロファイル数や機能には違いがあります。例えば、G502 HEROは最大5つのプロファイルを保存できますが、他のモデルではこの数が異なる場合があります。
購入前に、使いたい機能がそのデバイスのオンボードメモリで対応しているかを公式ウェブサイトやマニュアルで確認することをおすすめします。特に、マクロやキー割り当ての制約については、モデルによって大きく異なる場合があるため注意が必要です。
ロジクール オンボードメモリで保存できるプロファイル数は機種によって異なる
ロジクールのデバイスにおいて、オンボードメモリに保存できるプロファイルの数はモデルによって異なります。主要なモデルでは、一般的に最大5つのプロファイルを保存できるようになっています。
例えば、G502 HEROの場合、最大5つのプロファイルをオンボードメモリに保存することができます。これは公式の製品ページにも明記されていることで、ゲームごとに異なる設定を保存しておきたいユーザーにとって十分な数といえるでしょう。
G304/G305 LIGHTSPEEDも同様に最大5つのDPI設定をオンボードメモリに保存できます。これにより、異なるゲームやアプリケーションに応じて、最適なDPI設定をすぐに切り替えることが可能になります。
プロファイルに保存できる設定項目については、ボタン割り当て、DPI設定、ポーリングレート(レポートレート)、ライティング設定などが一般的です。ただし、モデルによっては一部の設定がオンボードメモリに保存できないケースもあります。
また、古いモデルと新しいモデルでは、オンボードメモリの仕様や対応機能に違いがあることもあります。例えば、G502 HEROなど一部の古いモデルでは、G HUBがリリースされる前に設計されたためか、特定のキー割り当て(CtrlやShiftなど)がオンボードメモリでうまく機能しないという報告があります。
プロファイルの切り替えについては、多くのモデルでボタンの組み合わせやDPI切り替えボタンを使って行うことができます。これにより、ソフトウェアを開かずにプロファイルを素早く切り替えることが可能です。
ロジクール オンボードメモリを使うべき状況とその活用シーン
ロジクールのオンボードメモリは、様々なシーンで活躍します。どのような状況で特に役立つのか、具体的なユースケースを見ていきましょう。
まず最も一般的なのは、会社や学校など、管理者権限がなくソフトウェアをインストールできない環境での使用です。自宅でG HUBを使って設定をカスタマイズし、それをオンボードメモリに保存しておけば、会社のPCでも同じ設定で使用できます。業務効率の向上につながるでしょう。
次に、複数のパソコンを使い分ける場合です。デスクトップとノートPCを併用している方や、家族と共有のPCを使っている方にとって、いちいちソフトウェアをインストールして設定し直す手間が省けます。デバイスを接続するだけで自分の設定が反映されるため、快適な環境をすぐに整えられます。
また、ゲーム大会やLANパーティーなど、一時的に他の環境でプレイする場合にも非常に便利です。会場のPCにG HUBをインストールする必要がなく、自分のデバイスを接続するだけで普段と同じ感覚でプレイできます。
さらに、パフォーマンスを重視したい場合にも役立ちます。G HUBなどのソフトウェアはバックグラウンドで動作し、わずかながらもシステムリソースを消費します。オンボードメモリを使えばソフトウェアを起動せずに済むため、特にハイエンドではないPCを使用している場合、ゲームのパフォーマンス向上につながることもあります。
最後に、安定した操作環境を維持したい場合にも有効です。ソフトウェアのアップデートによって設定が変わることがありますが、オンボードメモリに保存された設定はこのような影響を受けにくいため、常に一貫した操作感を保つことができます。
ロジクール G HUBとオンボードメモリの関係性について

ロジクールのG HUBソフトウェアとオンボードメモリは密接に関連しています。基本的に、オンボードメモリの設定はG HUBを通じて行います。この関係性について詳しく見ていきましょう。
G HUBは、ロジクールのゲーミングデバイスを設定するための公式ソフトウェアです。ボタン割り当て、マクロ作成、DPI設定、ライティング設定など、様々なカスタマイズが可能です。これらの設定は通常、G HUBが起動している時のみ有効になります。
一方、オンボードメモリはこれらの設定をデバイス自体に保存する機能です。G HUBで設定したプロファイルをオンボードメモリモードを有効にして保存することで、G HUBが起動していない環境でもその設定を使用できるようになります。
設定の手順としては、まずG HUBでデバイスの設定をカスタマイズし、プロファイルを作成します。その後、デバイス設定画面からオンボードメモリモードをオンにし、どのプロファイルをデバイスに保存するかを選択します。
ただし、G HUBで可能なすべての設定がオンボードメモリに保存できるわけではありません。例えば、高度なライティング効果や一部のマクロ、特定のキー割り当てなどは、モデルによっては制限がある場合があります。
また、一部の古いモデルでは、G HUBではなく旧型のLogitech Gaming Software(LGS)を使用する必要があることもあります。G HUBがリリースされる前に発売されたモデルでは、G HUBでの完全対応が難しい場合があるためです。
オンボードメモリモードをオンにすると、G HUBでの設定変更がそのままデバイスに保存されるようになります。オフにすると、G HUB上の設定がPCに保存され、G HUBが起動している時のみ有効になります。用途に応じて使い分けることが重要です。

ロジクール オンボードメモリの詳細設定方法と注意点
- ロジクール オンボードメモリの設定方法はG HUBから簡単に行える
- ロジクール オンボードメモリでマクロを使用する方法と制限事項
- ロジクール G304のオンボードメモリは高度なカスタマイズに対応している
- ロジクール オンボードメモリでショートカットキーを設定する際の制約と対処法
- ロジクール オンボードメモリ使用時のGシフト機能の活用方法
- ロジクール オンボードメモリ使用時に起こりうるバグと対処法
- まとめ:ロジクール オンボードメモリを活用して快適なマウス・キーボード環境を構築する方法
ロジクール オンボードメモリの設定方法はG HUBから簡単に行える
ロジクールのオンボードメモリを設定するには、基本的にG HUBソフトウェアを使用します。ここでは、マウスを例にして基本的な設定手順を解説します。
まず、ロジクールの公式サイトからG HUBをダウンロードしてインストールします。インストール完了後、G HUBを起動し、設定したいデバイスが認識されていることを確認しましょう。
オンボードメモリに保存するには、先にプロファイルを作成する必要があります。すでに使用しているプロファイルがある場合は、新たに作成する必要はありません。新規作成する場合は、G HUB画面上部のプロファイル選択部分からプロファイルの作成や編集が可能です。
プロファイルが準備できたら、実際にオンボードメモリに保存していきます。具体的な手順は以下の通りです:
- G HUBを起動し、対象のデバイス(マウスなど)を選択
- 「デバイス設定」をクリック
- オンボードメモリモードの設定を「オフ」から「オン」に切り替え(通常は画面中央にあります)
- オンボードメモリモードに関するメッセージが表示されたら「×」で閉じる
- 保存スロットを選択(多くのデバイスでは最大5つのスロットがあります)
- 保存したいプロファイルをクリックして選択
これでオンボードメモリへの保存は完了です。設定がきちんと保存されたか確認するために、G HUBを一度終了して、デバイスが正しく動作するかテストすることをお勧めします。
キーボードの場合も基本的な手順は同じですが、モデルによって若干設定画面や選択肢が異なる場合があります。古いモデルでは、G HUBではなくLogitech Gaming Software(LGS)を使用することもあります。
なお、オンボードメモリへの設定保存は、一度行えば恒久的に有効です。ただし、設定を変更したい場合は再度G HUBを使って上書き保存する必要があります。
ロジクール オンボードメモリでマクロを使用する方法と制限事項
ロジクールのオンボードメモリを使用してマクロを保存し、G HUBがインストールされていない環境でも活用することができます。ただし、いくつかの制限があるため、その点も含めて解説します。
マクロをオンボードメモリに保存する基本的な手順は以下の通りです:
- G HUBを起動し、対象のデバイスを選択
- プロファイル設定画面でマクロを作成(キーの組み合わせやタイミングを設定)
- 作成したマクロをデバイスのボタンに割り当て
- デバイス設定からオンボードメモリモードをオンに切り替え
- 該当のプロファイルをオンボードメモリに保存
マクロはゲームやデスクワークを大幅に効率化できる便利な機能ですが、オンボードメモリに保存する際にはいくつかの制限があることを理解しておく必要があります。
まず、保存できるマクロの長さや複雑さには制限があることが多いです。デバイスのオンボードメモリ容量に依存するため、非常に長いマクロや複雑なマクロは保存できない場合があります。基本的には短め〜中程度の長さのマクロが適しています。
また、一部のマクロ機能はオンボードメモリでは使用できないことがあります。例えば、条件分岐や変数を使用した高度なマクロはオンボードメモリではサポートされていない可能性があります。
デバイスのモデルによっても対応状況が異なります。最新のモデルほど高機能なマクロのオンボードメモリ保存に対応している傾向がありますが、古いモデルでは制限が厳しい場合があります。独自調査によると、G304などの比較的新しいモデルではマクロ機能をオンボードメモリに問題なく保存できることが確認されています。
マクロの動作確認は必ず行うようにしましょう。G HUBを終了した状態や、別のPCに接続した状態で、マクロが意図した通りに動作するかを確認することが重要です。場合によっては、マクロの一部が正しく機能しないことがあるため、必要に応じて調整が必要です。
ロジクール G304のオンボードメモリは高度なカスタマイズに対応している

ロジクールのG304 LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouseは、コストパフォーマンスに優れたワイヤレスゲーミングマウスとして人気があります。このモデルのオンボードメモリは、かなり高度なカスタマイズに対応していることが特徴です。
G304のオンボードメモリについて、ユーザーからの報告によると、以下の機能がオンボードメモリで正常に動作することが確認されています:
- Gシフトの割り当て – サイドボタンなどにGシフト機能を割り当てることができます
- 複合ショートカットキー – Ctrl+CやAlt+Tabなどの組み合わせキーを割り当て可能
- マクロ機能 – 複雑なキー操作を記録して割り当てることができます
これは、一部の古いモデルでは制限があるCtrlキーやShiftキーの割り当てなども、G304では問題なく機能することを意味します。このため、ビジネスシーンでもゲームシーンでも、幅広いカスタマイズが可能になっています。
G304のオンボードメモリは最大5つのDPI設定を保存でき、200〜12,000の範囲でDPIを細かく調整することができます。これにより、ゲームの種類や作業内容に応じて、精度と速度のバランスを最適化できます。
さらに、G304はHEROセンサーを搭載しており、このセンサーの設定もオンボードメモリに保存できます。パフォーマンスモードと省電力モードの切り替えも保存できるため、使用シーンに応じた電池の持ちと性能のバランスを調整できます。
G304は比較的新しいモデルであり、G HUBとの互換性も高いため、オンボードメモリの活用においてストレスなく使用できるモデルといえるでしょう。コストパフォーマンスの高さと相まって、初めてオンボードメモリ機能を試してみたいユーザーにもおすすめのモデルです。
ただし、使用環境によっては稀に不具合が発生する可能性もあります。特に、他のロジクールデバイスと併用している場合や、特定のアプリケーションとの相性によっては、期待通りに動作しないケースもあるため、実際の使用環境でテストすることをおすすめします。
ロジクール オンボードメモリでショートカットキーを設定する際の制約と対処法
ロジクールのオンボードメモリを活用する際、ショートカットキーの割り当てには一部の制約があることが報告されています。特に、CtrlキーやShiftキーなどの修飾キーを含む組み合わせについては、モデルによって対応状況が異なります。
まず、制約が生じる主な理由は、モデルの発売時期とG HUBソフトウェアの対応状況にあると考えられます。特にG502 HEROなどの一部の古いモデルでは、G HUBがリリースされる前に設計されたため、オンボードメモリモードでの修飾キーの扱いに制限があるケースがあります。
例えば、G502 HEROでは、通常のCtrlキーをオンボードメモリに割り当てできないという報告がありますが、右Ctrlキーであれば機能するというケースもあります。同様に、Shiftキーもオンボードメモリでの割り当てが難しいことがあります。
これらの制約に対しては、いくつかの対処法があります:
- 代替キーを使用する – 例えば、Shiftキーの代わりにアプリケーションキー(キーボード右下のメニューキー)を使用する方法があります。これにより、Shift+右クリックと同様の効果を得られる場合があります。
- マクロ機能を活用する – 直接キーを割り当てられない場合でも、マクロとして登録することで機能する場合があります。例えば、「右Ctrlキー」をマクロとして登録してボタンに割り当てる方法です。
- 代替コマンドを検討する – 特定のショートカットと同じ機能を持つ別のコマンドや操作方法がないか検討する価値があります。
- 最新のモデルを使用する – 比較的新しいモデル(G304/G305など)では、これらの制約が解消されていることが多いです。重要な機能が必要な場合は、対応する新しいモデルへの買い替えも選択肢に入れると良いでしょう。
制約の有無や程度はモデルによって大きく異なるため、実際に使用してみないとわからない部分もあります。重要なショートカットキーを多用する場合は、購入前に対応状況を確認することをおすすめします。
また、常に最新のG HUBソフトウェアを使用することで、一部の制約が解消される可能性もあります。アップデートによって機能が拡張されることもあるため、定期的にソフトウェアを更新するとよいでしょう。
ロジクール オンボードメモリ使用時のGシフト機能の活用方法
ロジクールのGシフト機能は、マウスの機能を大幅に拡張できる便利な機能です。オンボードメモリと組み合わせることで、さらに強力なカスタマイズが可能になります。Gシフトとは簡単に言えば、特定のボタンを押している間だけ、他のボタンの機能を別の設定に切り替える機能です。
Gシフトをオンボードメモリで使用するための基本的な設定手順は以下の通りです:
- G HUBを起動し、対象のマウスを選択
- あるボタン(通常はサイドボタンなど)をGシフトとして割り当て
- 他のボタンには通常の機能を割り当て
- さらに、同じボタンに「Gシフト中の動作」を別途割り当て
- デバイス設定からオンボードメモリモードをオンにして保存
これにより、例えば左クリックは通常時は普通のクリック、Gシフトボタンを押しながら左クリックすると全く別の機能(例:Ctrl+Cのコピー)というように、ボタン数の限られたマウスでも多彩な操作が可能になります。
オンボードメモリでのGシフト機能の活用例をいくつか紹介します:
- FPSゲームでの活用:通常時はDPI設定を高めに、Gシフト中はスナイパー用の低DPIに切り替え
- クリエイティブ作業:通常時は標準的な操作、Gシフト中はよく使うショートカット(コピー、ペースト、元に戻す等)
- オフィス作業:通常時はスクロールや標準操作、Gシフト中はアプリケーション切り替えやウィンドウ管理
Gシフト機能は、G304やG502など多くのロジクールゲーミングマウスでオンボードメモリと併用できることが確認されています。実際のユーザーからの報告によると、G304などのモデルではGシフトがオンボードメモリでも問題なく機能するとのことです。
ただし、設定によっては複雑になりすぎると正しく動作しない場合もあるため、いくつかの注意点があります:
- Gシフトとして割り当てるボタンは、押しやすい位置にあるものを選ぶと良い
- あまりに複雑な組み合わせは避け、よく使う機能に絞った設定にする
- 設定後は必ずG HUBを終了した状態でも正しく動作するか確認する
Gシフト機能とオンボードメモリを組み合わせることで、マウスのボタン数以上の機能を持ち運べるようになり、様々な環境で効率的な操作が可能になります。特にボタン数の多いマウスであれば、その可能性はさらに広がるでしょう。
ロジクール オンボードメモリ使用時に起こりうるバグと対処法
ロジクールのオンボードメモリを使用する際、稀に発生する可能性のあるバグや問題点について把握しておくことは重要です。ここでは、よく報告されている問題とその対処法を解説します。
最も報告が多いのは、文字入力やキー操作に関する不具合です。特に、ALTキーを含むGキー設定をオンボードメモリに保存すると、文字入力がカナ変換になったり、ホットバーの操作ができなくなったり、メニューがクリックできなくなったりする現象が報告されています。
この問題の主な原因は、ALTキーが「おしっぱなし」状態になっているような挙動になることです。対処法としては、オンボードメモリ設定からALTを含むGキー(またはボタン)設定を削除するか、別のキーに変更することが効果的です。
また、古いモデルでは、特定のキー割り当て(CtrlやShiftなど)がオンボードメモリモードで正しく機能しないことがあります。この場合、以下の対処法が考えられます:
- 右Ctrlキーを使用する – 通常のCtrlではなく、右Ctrlをマクロとして登録すると機能する場合があります
- 代替キーを使用する – 同様の機能を持つ別のキーや操作方法を検討する
- ファームウェアの更新 – デバイスのファームウェアを最新版に更新することで解決する場合もあります
- G HUBの再インストール – ソフトウェアの問題である可能性もあるため、クリーンインストールを試みる
他にも、複数のロジクールデバイスを使用している場合、互いに干渉してオンボードメモリの設定が正しく反映されないケースもあります。この場合、一度に設定するデバイスを1つに絞ることで解決することがあります。
プロファイルの切り替えに関する問題も報告されています。オンボードメモリに複数のプロファイルを保存している場合、切り替えがうまくいかないことがあります。この場合、プロファイル切り替えのショートカットを再確認するか、設定を一度リセットして再設定することが効果的です。
万が一、深刻な問題が発生した場合は、デバイスのリセットを行うことも検討してください。多くのロジクールデバイスには、工場出荷時の設定に戻す方法が用意されています。通常は特定のボタンの組み合わせを押しながら接続するなどの方法でリセットできます。
また、これらの問題を予防するためには、重要な設定変更を行う前に現在の設定をバックアップしておくことをおすすめします。G HUBではプロファイルのエクスポート機能がありますので、活用するとよいでしょう。
まとめ:ロジクール オンボードメモリを活用して快適なマウス・キーボード環境を構築する方法
最後に記事のポイントをまとめます。
- オンボードメモリとはデバイスに設定を保存する機能
- G HUBがインストールされていないPCでも設定を使える
- ほとんどのロジクールGシリーズデバイスが対応
- 多くのモデルで最大5つのプロファイルを保存可能
- マウスボタンのカスタマイズやDPI設定を保存可能
- 一部のモデルではキー割り当てに制約がある
- G304などの新しいモデルは高度なカスタマイズにも対応
- Gシフト機能と組み合わせることで機能性が大幅に向上
- マクロ機能も基本的にはオンボードメモリに保存可能
- 対応モデルや機能は公式サイトやマニュアルで確認が必要
- ALTキーを含む設定で文字入力不具合が起きることがある
- 会社や学校など管理者権限がない環境で特に便利

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://yorukura-qol.com/g-hub_memory/
- https://ameblo.jp/so29ra/entry-12794504293.html
- https://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/products/gaming-mice/g502-hero-gaming-mouse.html
- https://bbs.kakaku.com/bbs/J0000027547/SortID=25748896/
- https://na.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/5170105/blog/1179891/?order=2
- https://www.logitech.com/assets/66211/7/g713-garnet-corded-gaming-keyboard-qsg.pdf