ロジクール PR

ロジクールのハンコンG29とG923の違いを徹底分析!買うならどっち🎮 プロが教えるスペック差

ハンコン
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

レーシングゲームをより本格的に楽しむためのハンドルコントローラー(通称ハンコン)。中でも人気の高いロジクールのG29とG923は、多くのユーザーが購入を検討する定番モデルです。しかし、「見た目は似ているけど何が違うの?」「価格差があるけど性能差は?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では、G29とG923の違いを徹底的に比較し、それぞれの特徴や性能差を詳しく解説します。新技術「TRUEFORCE」の効果やペダルの違い、デザイン変更点など、実際の使用感に基づいた情報をお届けします。これからハンコン購入を考えている方はもちろん、すでにG29を持っていてアップグレードを検討している方にも役立つ内容となっています。

記事のポイント!

  1. G29とG923の主な違いとスペック比較
  2. 新技術「TRUEFORCE」の効果と対応ゲーム
  3. 価格差に見合う価値があるのか徹底検証
  4. あなたのプレイスタイルに合った選び方のポイント

ロジクールのハンコンG29とG923の違いを徹底検証

  1. G29とG923の基本スペックと発売時期の違いは5年の開き
  2. TRUEFORCEが最大の違い!G923の新技術がもたらすリアルな感触
  3. ブレーキペダルの感触はG923の方がリニアで調整しやすい
  4. デザインとカラーリングはG923の方がモダンでシック
  5. G923のダイヤル操作とボタン反応性は大幅に向上
  6. 実際のゲームプレイで感じる両モデルの違いは歴然

G29とG923の基本スペックと発売時期の違いは5年の開き

ロジクールのハンコンG29は2015年6月25日に発売された製品で、G27の後継モデルとして登場しました。一方、G923は2020年9月17日に発売されており、両モデルの間には約5年の開きがあります。

基本的なスペックを比較すると、どちらも900度回転のステアリング、デュアルモーターによるフォースフィードバック、3ペダル構成、アルミニウム製のシフトパドルなど、基本構造はかなり似ています。ハンドルの直径(約28cm)やペダルユニットのサイズも同一です。

しかし、価格面では大きな差があります。メーカー希望小売価格はG29が税込48,950円、G923が税込58,190円と約1万円の差があります。実売価格では2022年時点でG29が3万円台半ば、G923が4〜5万円台で販売されていることが多いようです。

G29もG923も対応プラットフォームはPS4/PS5/PCとなっていますが、G923はPS5での使用が正式に保証されています。技術的な内部構造にも違いがあり、G923では新たなFFBシステム「TRUEFORCE」が導入されています。

両モデルの基本的な共通点と相違点をまとめると以下のようになります:

項目G29G923
発売日2015年6月25日2020年9月17日
希望小売価格(税込)48,950円58,190円
回転角度900度900度
FFB技術従来型TRUEFORCE
ステアリングの素材手縫いレザー手縫いレザー
ペダル構成3ペダル3ペダル
カラーリングカラフルオールブラック

長年定番として愛用されてきたG29に対し、G923は次世代の技術を取り入れた発展モデルという位置づけと言えるでしょう。

TRUEFORCEが最大の違い!G923の新技術がもたらすリアルな感触

G923で導入された「TRUEFORCE」は、G29との最大の違いと言える革新的なフォースフィードバック技術です。従来のFFBが単純な振動や反発力を伝えるのに対し、TRUEFORCEはゲーム内の物理エンジンやオーディオエンジンと直接連携し、より細かな情報を伝達します。

具体的には、1秒間に最大4,000回もの解析を行い、エンジンの振動、路面の感触、コーナリング時の車の重量変化などをリアルタイムでステアリングに反映します。これにより、G29では感じられなかった微細な路面情報やエンジンの振動までもがハンドルを通じて伝わってくるようになりました。

独自調査の結果、プレイヤーはTRUEFORCEによって以下のような変化を感じています:

  1. エンジン始動時から体感できるリアルな振動
  2. ストレート走行時にも路面の細かな変化が伝わる
  3. コーナリング時のグリップ感がより明確に
  4. タイヤがスリップし始める限界点が分かりやすい
  5. ドリフト時のセルフステアの当たり方が自然に

特に注目すべき点は、G29では主に「イベント発生時」(縁石への乗り上げやクラッシュなど)に反応していたFFBが、G923では常に細かな情報を伝えてくる点です。例えば、エンジン始動からニュートラルギアでの空ぶかし、ストレートでの走行感など、常に何らかのフィードバックがあります。

ただし、TRUEFORCEの効果を最大限に発揮するには対応ゲームでプレイする必要があります。現時点での主な対応タイトルは、「グランツーリスモSPORT」「Assetto Corsa Competizione」「GRID」「iRacing」「F1 2020」「DIRT RALLY 2.0」などとなっています。今後も対応タイトルは増えていく見込みです。

G29からG923に買い替えたユーザーからは「明らかに違う進化を感じる」「ハンドルを通じて伝わる情報量が圧倒的に増えた」といった声が多く聞かれています。特にリアルなドライビングシミュレーションを求めるユーザーにとって、TRUEFORCEの導入は大きなアップグレードと言えるでしょう。

ブレーキペダルの感触はG923の方がリニアで調整しやすい

G29とG923の違いが顕著に表れるのがペダルユニット、特にブレーキペダルの挙動です。見た目はほぼ同じに見えるペダルユニットですが、踏み心地には大きな違いがあります。

G29のブレーキペダルは、踏み始めは通常の抵抗感があるものの、ある程度踏み込むと急に硬くなる「2段階」の感触があります。これはコニカルラバーブレーキと呼ばれる構造が内蔵されているためで、実車のブレーキペダルの感触を再現しようとしています。しかし、この急激な硬さの変化により、細かなブレーキ操作(いわゆるトレイルブレーキング)が難しいと感じるユーザーも少なくありません。

一方、G923のブレーキペダルは、0〜100%の踏み込み全域にわたってより直線的(リニア)に抵抗が増していく設計になっています。内部のバネ構造も変更されており、G29のようにゴムが挿入されているのではなく、巻き数が途中から変わるバネを採用しています。これにより、より細かなブレーキング調整が可能になり、ブレーキロックなどのミスを防ぎやすくなっています。

実際の使用感としては、G923のブレーキペダルは以下のような特徴があります:

  • ストロークが深くなった印象がある
  • ハーフブレーキングがやりやすい
  • コーナー侵入時のブレーキングをより細かくコントロールできる
  • G29よりも若干柔らかめだが、それでも十分な踏力を必要とする

ただし、両モデルとも強い踏力を必要とするため、安定した固定が必要です。カーペットなどの柔らかい床面では付属の滑り止めだけでは不十分で、レーシングコクピットなどへのしっかりとした固定が推奨されます。

また、ペダル面は金属製で滑りやすいため、靴下だけで使用すると足が滑る場合があります。レーシングシューズを使用するか、ペダルの根元から足の腹で押し込むようにすると操作しやすくなります。

ブレーキペダルの違いは、プレイスタイルや好みによって評価が分かれるポイントですが、より精密なブレーキコントロールを求めるユーザーにはG923が向いていると言えるでしょう。

デザインとカラーリングはG923の方がモダンでシック

G29とG923を一見すると、基本的な形状や筐体、ボタン配置はほぼ同じに見えます。しかし、詳しく観察するとデザインとカラーリングに明確な違いがあります。

G29は青いL2・L3、R2・R3ボタンや赤いダイヤルスイッチなど、カラフルな色使いが特徴です。中央にはPlayStationのロゴが配置され、全体的にゲーム機らしいポップな印象があります。

対してG923は、これらのカラフルな部分がすべて黒(濃いグレー)に統一されています。ハンドルのスポークやパドルシフトもアルミ製から黒く塗装されたものに変更されており、全体的にモダンでシックな印象になりました。中央のオーナメントもPlayStationロゴからロジクールの「G」ロゴに変更されています。

実際、G923はオールブラックで統一されたデザインとなり、より「本格的」な印象を与えます。これは近年のゲーミングデバイスのトレンドに合わせたデザイン変更と言えるでしょう。

また、見た目の違いだけでなく、細部にも変更点があります:

  • REVインジケーター(回転数表示LED)のカラーが変更
  • パドルシフトの形状が微調整され、背面のカット部分が鋭利でなくなった
  • ステアリング側面には「TRUEFORCE」のロゴが追加
  • ペダルユニット下部のロゴも新しいデザインに

これらの変更により、G923はよりプロフェッショナルな印象を与えるデザインになっています。ただし、オールブラックになったことで、ボタンの視認性は若干下がったという意見もあります。

デザイン面での変更は単なる見た目の問題だけでなく、使用感にも影響します。例えば、パドルシフトの形状変更により、G29では一部のユーザーが指を痛めることがあったという問題が解消されています。

全体的に、G923はより「大人向け」のデザインに進化したと言えるでしょう。ゲーミングスペースやコクピットの雰囲気に合わせやすく、長く使い続けても飽きのこないデザインになっています。

G923のダイヤル操作とボタン反応性は大幅に向上

G29からG923への進化点として、見落とされがちだが実際の使用で重要な違いが「操作系の反応性向上」です。特にステアリング上部のダイヤル操作の改善は多くのユーザーから高く評価されています。

G29では、グランツーリスモSPORTなどでダイヤルを回してトラクションコントロール値やブレーキバランスを調整する際、反応が悪かったり、反応しなかったりする問題がよく報告されていました。時には一気に値が変わってしまうなど、レース中の細かな調整が難しい場面もありました。

G923ではこの問題が大幅に改善され、ダイヤルの反応が確実になり、レース中でも思い通りに設定を変更できるようになりました。これにより、走行中にトラクションコントロールの値を下げたり、燃料マップを調整したりといった戦略的な操作がしやすくなっています。

また、ボタン全体の反応性も向上しており、プレス感や戻り具合も改善されています。カラーリングがオールブラックになったことで視認性は下がりましたが、触感で区別できるようデザインされています。

操作性の向上について、具体的な改善点は以下の通りです:

  • ダイヤル操作が確実に反応するようになった
  • ボタンのプレス感が明確になり、誤操作が減少
  • パドルシフトの形状変更により、長時間の使用でも疲れにくくなった
  • ステアリング全体の剛性感が向上し、操作の確実性が増した

特に長時間のレースでは、これらの小さな改善が大きな違いをもたらします。例えば耐久レースでのピットイン時の燃料調整や、路面状況の変化に合わせたTCS値の調整などが、より確実に行えるようになりました。

また、G923ではボタン配置の一貫性が向上し、PlayStation以外のプラットフォーム(PC)でも直感的に操作できるようになっています。これはマルチプラットフォームでプレイするユーザーにとって便利な改善点です。

これらの操作系の改善は、見た目だけでは分かりにくいものの、実際の使用において大きなストレス軽減につながる重要な進化だと言えるでしょう。

実際のゲームプレイで感じる両モデルの違いは歴然

G29とG923の違いは、実際のゲームプレイにおいて顕著に表れます。特にTRUEFORCE対応ゲームでの体験は大きく異なります。ここでは、代表的なレースゲームでの両モデルの違いを詳しく見ていきましょう。

グランツーリスモSPORTでは、G923を使用すると従来のG29では感じられなかった繊細な路面情報やエンジンの振動を感じることができます。例えば、スタート直後から路面の細かな振動が伝わり、ストレートでも常に「何か」を感じることができます。これはG29では基本的には感じられなかった要素です。

コーナリング時の違いも顕著で、G923では限界域のグリップ感がより明確に伝わってきます。また、G29より走行時のハンドル抵抗が若干軽くなったような印象があり、パワーステアリング装着車に近い感覚を得られます。この結果、より細かなステアリングコントロールが可能になり、限界域での運転がしやすくなります。

Assetto Corsa Competizioneなどのシミュレーション寄りのゲームでは、その違いがさらに顕著です。エンジン始動の時点から違いがあり、G923ではアイドリング時のエンジン振動からレブ音に合わせた振動まで、多彩なフィードバックを感じることができます。路面のわずかな変化や車体の姿勢変化も、G923ではより直感的に把握できるようになります。

実際のプレイ感覚の違いを体系的にまとめると、以下のようになります:

状況G29の感覚G923の感覚
エンジン始動時ほぼ反応なしエンジン音に合わせた振動あり
ストレート走行基本的に情報なし常に路面情報が伝わる
コーナリング大きな力変化のみ細かなグリップ変化も伝わる
ドリフト大きめの反応よりなめらかな反応で制御しやすい
縁石乗り上げ強めの振動より複雑で立体的な振動
ブレーキング2段階の硬さよりリニアに反応

また、ブレーキングの違いも実走行で体感できます。G923のリニアなブレーキ感覚により、鈴鹿サーキットのヘアピンコーナーやニュルブルクリンクの急なブレーキングポイントなどでも、より細かなブレーキコントロールが可能になります。

これらの違いは、カジュアルプレイヤーでも十分に体感できるレベルですが、シリアスなシムレーサーにとってはさらに重要な違いとなります。タイム短縮や一貫性の向上につながる情報が増えるため、競争力の向上にも寄与すると言えるでしょう。

ロジクールのハンコンG29とG923の選び方とおすすめポイント

  1. 価格差は約1〜2万円、コスパで選ぶならG29も十分
  2. 「TRUEFORCE」対応ゲームリストと今後の拡張性
  3. ライバル製品T300RSとの比較でわかるG923の位置づけ
  4. 初心者からシリアスプレイヤーまでのユーザー別おすすめモデル
  5. G923に関する「うるさい」という評判の真相と対策法
  6. シフター追加やセットアップで最高の環境を構築する方法
  7. まとめ:ロジクールのハンコンG29とG923の違いと最適な選択ポイント

価格差は約1〜2万円、コスパで選ぶならG29も十分

G29とG923の選択において、多くのユーザーが最も気にするのが価格差です。2022年時点での価格状況を見てみましょう。

G29の実売価格は3万円台半ばから4万円前半が一般的です。一方、G923は4万円後半から5万円台後半で販売されていることが多く、両者の価格差は約1〜2万円程度となっています。Amazon等のオンラインショップでは、セール時にさらに安くなる場合もあります。

また、並行輸入品を選択すると、G29は3万円前半で入手できる場合もありますが、保証の問題があるため注意が必要です。

この価格差を考慮すると、以下のような選択基準が考えられます:

  1. 予算重視の場合:G29でも十分な性能があり、ハンコン初心者や週末にカジュアルに楽しむ程度であれば、G29のコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
  2. 性能重視の場合:1〜2万円の追加投資でTRUEFORCE技術やより精密なブレーキ感覚を得られるなら、G923は十分検討の価値があります。特に、対応ゲームを主にプレイする予定の方にはおすすめです。
  3. 将来性を考慮する場合:G29は2015年発売のモデルであり、今後のゲームやプラットフォームとの互換性を考えると、新しいG923の方が長く使える可能性があります。特にPS5での使用を考えているなら、G923の方が安心です。

また、シフターセットの有無も価格に影響します。シフターは単体で購入すると税込8,690円程度ですが、ハンコン本体とセットで購入すると割引があることも多いです。最終的な予算計画を立てる際には、シフターの有無も考慮しましょう。

価格面で重要なポイントは、G29も十分に高性能なハンコンであるという点です。G923の「TRUEFORCE」が魅力的に感じられても、それが使用頻度や主にプレイするゲームとマッチしているかを考慮すべきでしょう。例えば、TRUEFORCE対応ゲームをあまりプレイしないなら、G29でも十分満足できる可能性が高いです。

最終的には、追加費用に見合う価値があるかは個人のプレイスタイルや好みによって異なります。予算に余裕があり、より没入感のあるドライビング体験を求めるなら、G923への投資は十分に価値があると言えるでしょう。

「TRUEFORCE」対応ゲームリストと今後の拡張性

G923の最大の特徴である「TRUEFORCE」技術は、対応しているゲームでのみその真価を発揮します。2022年時点での主な対応ゲームとその対応状況を見てみましょう。

TRUEFORCE対応ゲーム(2022年時点):

  1. グランツーリスモSPORT – PS4/PS5
  2. Assetto Corsa Competizione – PC/PS4/PS5/Xbox
  3. GRID (2019) – PC/PS4/Xbox
  4. iRacing – PC
  5. F1 2020/2021 – PC/PS4/PS5/Xbox
  6. DIRT RALLY 2.0 – PC/PS4/Xbox

これらのゲームではTRUEFORCEの効果を十分に体感できますが、対応していないタイトルでは従来型のフォースフィードバックになります。その場合、G29とのパフォーマンス差は縮まりますが、それでもブレーキペダルの改善やダイヤル操作の向上などの恩恵はあります。

また、今後のTRUEFORCE対応拡張性も考慮すべき重要なポイントです。ロジクールは継続的に新しいタイトルへの対応を進めており、今後発売される主要レースゲームへの対応も期待できます。特に、人気シリーズの新作や大型タイトルは対応される可能性が高いでしょう。

PCでのプレイを考えている方は、「ロジクール G HUB」というソフトウェアを使用することで、より細かな設定が可能になります。このソフトウェアでは、ゲームごとにプロファイルを作成し、フォースフィードバックの強さや回転角度などを詳細に調整できます。G923はこのソフトウェアとの連携がさらに強化されているため、PC環境ではより多彩なカスタマイズが可能になっています。

対応ゲームの選択において注意すべき点としては、あなたが主にプレイするゲームがTRUEFORCE対応かどうかをチェックすることです。例えば、Forza Motorsportシリーズなど、一部の人気レースゲームはまだ対応していない場合があります。

将来性を考えると、G923は新しい技術を搭載しているため、今後発売されるゲームやプラットフォームとの互換性が高いことが期待できます。特にPS5やXbox Series X/Sなどの次世代機での使用を考えているなら、新しいモデルであるG923の方が長期的な選択として優れている可能性があります。

対応ゲームの確認は、購入前に必ずロジクールの公式サイトや最新の情報をチェックすることをおすすめします。対応ゲームは随時追加される可能性があるためです。

ライバル製品T300RSとの比較でわかるG923の位置づけ

ハンコン市場では、ロジクールG923のほかにも、スラストマスターのT300RSなどの競合製品があります。これらと比較することで、G923の市場での位置づけがより明確になります。

T300RSはベルトドライブ方式を採用しており、G923のギアドライブ方式とは根本的な違いがあります。この違いがフォースフィードバックの質感に影響を与えます。比較すると以下のようになります:

特徴G923T300RS
駆動方式ギアドライブベルトドライブ
FFB最大トルク2.1Nm3.9Nm
価格帯4〜5万円台4〜5万円台
特殊技術TRUEFORCE
ペダルの特徴リニア感標準は軽め、アップグレード可
静音性やや騒音あり比較的静か
シフター対応専用シフター約8,700円TH8AシフターとTSSハンドブレーキ(高価)

ベルトドライブ方式のT300RSは、スムーズなフォースフィードバックが特徴で、特にコーナーの立ち上がりなどでG923よりも情報量が多いと感じるユーザーもいます。一方、G923はTRUEFORCE技術により、対応ゲームでは独自の没入感を提供します。

価格面では両者はほぼ同等か、セール状況によって変動します。T300RSにブレーキMODを追加した場合は、G923より若干高くなる傾向があります。

ペダルについては、T300RSの標準ペダルはG923より軽めの踏み心地ですが、別売りのブレーキMODやT-LCMペダルなどにアップグレード可能です。一方、G923のペダルはそのままでもリニアな踏み心地が特徴です。

ノイズ面では、G923はギアドライブ方式のため、特にドリフト時などに「カタカタ」「ガラガラ」といったノイズが発生することがあります。T300RSはベルトドライブ方式のため比較的静かです。

拡張性については、T300RSはホイール部分を交換できるなど、より多彩なカスタマイズが可能です。しかし、シフターやハンドブレーキなどのオプションはG923より高価です。

プレイスタイルによるおすすめは以下のようになります:

  • カジュアルプレイヤー:シンプルさと価格のバランスが取れたG923
  • ドリフト走行が中心:G923(TRUEFORCEによるセルフステアの表現が優れている)
  • グリップ走行が中心:T300RS(ベルトドライブによるスムーズな操作感)
  • 長期的な拡張性重視:T300RS(多彩なアップグレードオプション)
  • 静かな環境が必要:T300RS(比較的静音性が高い)

どちらも優れたハンコンですが、G923は特にTRUEFORCE対応ゲームを主にプレイする方や、リニアなブレーキフィールが好みの方に向いています。一方、T300RSはより本格的なシミュレーション志向や将来的な拡張性を重視する方におすすめです。

初心者からシリアスプレイヤーまでのユーザー別おすすめモデル

ハンコン

ハンコンの選択は、ユーザーのプレイスタイルや経験レベルによって大きく変わります。この項目では、様々なタイプのプレイヤーに向けたG29とG923の選択ガイドを提供します。

1. 初心者・ハンコン入門者向け

ハンコンを初めて購入する方や、レースゲームをカジュアルに楽しむ方には、コストパフォーマンスに優れたG29がおすすめです。理由は以下の通りです:

  • 比較的安価で高品質なFFBを体験できる
  • コントローラーからの移行でも十分な没入感が得られる
  • 基本的な操作性は上位モデルと大差ない
  • 将来的にアップグレードする可能性を考慮しても、入門機として十分な性能

「まずはハンコンを試してみたい」という方には、G29で十分なレベルの体験が可能です。

2. 週末レーサー・中級者向け

週に数回程度レースゲームをプレイし、ある程度のスキルと没入感を求めるプレイヤーには、G923が適しています:

  • TRUEFORCEによる向上した没入感
  • よりリニアなブレーキ感覚でタイム向上につながる可能性
  • オンラインレースでの競争力が若干向上
  • ダイヤル操作の改善による実戦での使いやすさ

この層のユーザーは、G923とシフターをセットで購入すると、より充実した体験が得られるでしょう。

3. シリアスなシムレーサー向け

タイムアタックやオンラインレースに本格的に取り組み、細かな調整を重視するプレイヤーにも、G923は十分な選択肢となります:

  • 細かなFFB情報が戦略的優位性をもたらす
  • リニアブレーキによる精密なブレーキングが可能
  • 対応ゲームでのTRUEFORCE効果が実車感覚に近づく

ただし、この層のユーザーはT300RSやさらに上位のファナテック製品なども検討対象となるでしょう。

4. 予算別おすすめ

予算によっても最適な選択は変わります:

  • 3万円台:G29(シフターなし)
  • 4万円台前半:G29+シフター
  • 4万円台後半〜5万円台:G923(シフターなし)
  • 6万円台:G923+シフター

5. プレイするゲーム別おすすめ

主にプレイするゲームによっても最適な選択は異なります:

  • グランツーリスモシリーズ:G923(TRUEFORCE対応)
  • Assetto Corsaシリーズ:G923(TRUEFORCE対応)
  • F1シリーズ:G923(2020以降はTRUEFORCE対応)
  • Forzaシリーズ:G29でも十分(TRUEFORCE非対応)
  • DIRT/WRCシリーズ:G923(DIRT RALLY 2.0はTRUEFORCE対応)

6. プレイ環境別おすすめ

環境によってもおすすめが変わります:

  • アパート・マンション:G29(騒音の観点から)
  • 独立した部屋・戸建て:G923(音を気にせず楽しめる)
  • PCプレイ中心:G923(G HUBでのカスタマイズ性)
  • コンソール中心:どちらも適しているが、PS5メインなら将来性を考えてG923

これらのガイドラインを参考に、自分のプレイスタイルや予算、環境に最適なモデルを選択してください。どちらも優れたハンコンであり、コントローラーからの移行であれば、どちらを選んでも大きな満足感が得られるでしょう。

G923に関する「うるさい」という評判の真相と対策法

G923に関する一部のレビューやユーザー評価で「うるさい」「騒音が気になる」という声が見られます。この問題について詳しく分析し、対策法も紹介します。

まず、G923の騒音問題の真相を理解しましょう。G923はG29と同様にギアドライブ方式を採用しています。このギア駆動式のフォースフィードバックは、ベルトドライブ式(スラストマスターT300RSなど)と比較すると、構造上どうしても音が出やすい傾向があります。

特にG923ではTRUEFORCE技術により、より細かな振動や反発力が生み出されるため、G29よりも「カタカタ」「ガラガラ」といった駆動音が増えたという声があります。この音は主に以下の状況で発生します:

  1. 強いフォースフィードバック時(クラッシュ時など)
  2. ドリフト走行時のセルフステアの動き
  3. 路面の細かな情報を伝える際の微細な動き
  4. 急激なハンドル操作時

しかし、この音の評価は非常に主観的で、「うるさい」と感じるかどうかは個人差があります。また、使用環境(時間帯や部屋の状況など)によっても感じ方が大きく変わります。

G923の音が気になる場合の対策法としては以下が考えられます:

1. FFB強度の調整

  • ゲーム内やG HUBソフトウェアでFFBの強さを調整する
  • 特に夜間プレイ時は強度を下げることで騒音軽減が可能

2. 設置場所の工夫

  • デスクに直接クランプで固定する場合、振動が共鳴して大きな音になることがある
  • デスク表面にゴムマットなどを敷くことで振動の伝達を抑制できる
  • 専用コクピットに取り付けると安定し、音が軽減される場合がある

3. メンテナンス

  • 定期的にクランプ部分の緩みをチェックし、必要に応じて締め直す
  • 長期使用でギア部に埃が溜まると音が大きくなることがあるため、定期的な清掃が有効

4. 使用時間の工夫

  • 特に深夜や早朝など、静かさが求められる時間帯は使用を控える
  • 家族や隣人に配慮した時間帯でのプレイを心がける

また、実際には多くのユーザーが「ゲームプレイ中はBGMや効果音があるため、気にならなくなる」と報告しています。特にヘッドフォンを使用してプレイする場合は、ハンコンの音はほとんど気にならなくなることが多いです。

G923の音が特に気になる方は、ベルトドライブ方式のT300RSなどを検討するのも一つの選択肢です。ただし、どんなハンコンでも完全に無音というわけではないので、多少の音は許容範囲と考えることも大切です。

総合的に見ると、G923の音の問題は確かに存在するものの、そのパフォーマンスや機能と比較すると、多くのユーザーにとっては許容範囲内であると言えるでしょう。プレイ環境や時間帯に合わせた適切な設定と配慮があれば、十分に楽しめるハンコンです。

シフター追加やセットアップで最高の環境を構築する方法

G923もG29も単体でも十分楽しめますが、オプションアイテムの追加やセットアップの工夫によって、より本格的な環境を構築できます。ここでは、理想的なセットアップ方法を紹介します。

1. ドライビングフォースシフター(シフトレバー)の追加

ロジクールから販売されている「ドライビングフォースシフター」は、6速Hパターンのシフトレバーで、リアリティを大きく向上させるオプションです。

  • 価格:約8,690円(税込)
  • 特徴:6速+リバース、スチールとレザー構造
  • 接続:ハンドル本体底面に接続(G29/G923共通)
  • メリット:マニュアルトランスミッション車の操作感覚を再現

シフターを追加すると、クラッチペダルも活用できるようになり、ヒール&トゥなどの本格的な運転テクニックも練習できます。G29/G923はともにクラッチペダルが標準装備されているため、シフターを追加するだけでマニュアル操作を楽しめる点が大きな魅力です。

2. 安定した固定方法の確保

ハンコンの性能を最大限に発揮するには、しっかりとした固定が不可欠です。

  • デスクへのクランプ固定:標準のクランプを使用
    • メリット:手軽、追加コスト不要
    • デメリット:デスクが揺れる可能性あり、ペダルの固定が不十分
  • ホイールスタンド使用:折りたたみ式スタンドに固定
    • 価格:1万円台〜
    • メリット:安定感向上、収納可能
    • デメリット:コスト増、完全な固定ではない
  • レーシングコクピット導入:専用フレームに固定
    • 価格:3万円台〜10万円台
    • メリット:最高の安定感、リアルな運転姿勢
    • デメリット:高コスト、設置スペースが必要

特にブレーキペダルは強い踏力を必要とするため、しっかりとした固定が重要です。ペダルが動いてしまうと、ブレーキングの精度が落ち、タイムに悪影響を及ぼします。

3. ソフトウェア設定の最適化

PCで使用する場合は、「ロジクール G HUB」ソフトウェアを活用して細かな設定が可能です。

  • FFB強度の調整:フォースの強さを好みに合わせる
  • 操作感度の調整:転舵角度やデッドゾーンの設定
  • ゲーム別プロファイルの作成:複数のゲームで最適設定を保存

PS4/PS5では各ゲーム内の設定を確認し、最適化することをおすすめします。特にグランツーリスモシリーズでは詳細な設定が可能です。

4. 快適な操作環境の構築

  • 座席位置:実車に近い姿勢を意識、背もたれは90度前後が理想
  • 視線の高さ:モニターは目線と同じか少し下向き
  • 足元の工夫:滑り止めマットや専用シューズの活用
  • 照明:間接照明などで目の疲れを軽減

5. 上級者向けアップグレード

さらに本格的な環境を目指す場合は、以下のような追加アイテムも検討できます:

  • ハンドブレーキ:ドリフトやラリーに便利(G923/G29では別売りはないため、USB接続タイプを検討)
  • スリーモニターセットアップ:周辺視界を確保
  • VRヘッドセット:圧倒的な没入感
  • シートシェイカー:振動を体感

6. メンテナンスの心得

長期間使用するためには適切なメンテナンスも重要です:

  • 使用しない時はカバーをかける
  • 定期的に接続部分を確認し、緩みがあれば締め直す
  • ステアリングやペダルの可動部は清潔に保つ
  • 熱がこもりやすい場所での長時間使用を避ける

これらのセットアップやオプション追加により、G923/G29の性能を最大限に引き出し、より没入感のあるレーシングゲーム体験を実現できます。予算や使用環境に合わせて、段階的に環境を整えていくことをおすすめします。

まとめ:ロジクールのハンコンG29とG923の違いと最適な選択ポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. G29は2015年、G923は2020年に発売された約5年の時差がある製品
  2. G923の最大の特徴は新技術「TRUEFORCE」で路面感やエンジン振動をリアルに伝える
  3. G923のブレーキペダルはG29よりもリニアで、より細かなコントロールがしやすい
  4. デザイン面ではG923はオールブラックでよりシックなデザインに変更された
  5. ダイヤル操作やボタン反応性はG923で大幅に改善されている
  6. 価格差は約1〜2万円で、G29はコストパフォーマンスに優れている
  7. TRUEFORCEはグランツーリスモSPORTなど対応ゲームでのみ効果を発揮する
  8. T300RSなどのライバル製品と比べても、G923は十分な性能を持つ
  9. G923は一部ユーザーから「うるさい」との評価があるが、設置方法などで改善可能
  10. 初心者には予算重視でG29、より没入感を求める中〜上級者にはG923がおすすめ
  11. どちらもシフターを追加することでマニュアル車の操作感を楽しめる
  12. 最終的な選択は予算、主にプレイするゲーム、プレイ環境を考慮して判断するべき

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://genesisplana.hatenablog.com/entry/2020/09/16/133658
  2. https://gaya-blog.com/game-device17/
  3. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13298958008
  4. https://allcar.jp/gtsport_016
  5. https://riomeo.com/logitech-g29-g923-comparison/
  6. https://bbs.kakaku.com/bbs/K0001285399/SortID=24629592/
  7. https://game.watch.impress.co.jp/docs/review/1273085.html