
「もう生産終了してるはずなのに、いまだに愛用者が多いロジクールG13って何がそんなにすごいの?」そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。廃盤になったにもかかわらず、2025年現在でも高い人気を誇るロジクールG13は、25個のカスタマイズ可能なキーとアナログスティックを搭載した左手デバイスです。
今回は、ゲーマーだけでなくクリエイターからも愛されるロジクールG13の魅力や使い方、Windows 11での動作方法、そして入手方法まで徹底解説します。「もう手に入らない」と諦めていた方も、「代替品を探している」という方も必見の内容です。古くても現役で活躍するデバイスの実力をご紹介します。
記事のポイント!
- ロジクールG13の基本スペックと他にはない魅力的な機能
- 2025年現在のWindows 11でも使えるドライバの入手方法と設定手順
- 中古市場での入手方法や価格相場、代替となる類似製品の比較
- ゲームだけでなくクリエイティブ作業での活用方法と設定例
ロジクールG13とは何か?基本情報と特徴
- ロジクールG13の基本スペックは25個のカスタマイズ可能なキーが特徴
- ロジクールG13のデザインと人間工学に基づいた設計が左手操作に最適
- ロジクールG13に搭載されたLCDディスプレイとバックライト機能の活用法
- ロジクールG13のアナログスティックは360度スムーズな操作が可能
- ロジクールG13はどんなゲームやアプリケーションに向いているのか
- ロジクールG13が廃盤になった理由と現在の入手方法について

ロジクールG13の基本スペックは25個のカスタマイズ可能なキーが特徴
ロジクールG13は、2009年に発売されたUSB接続の左手用ゲームボードです。最も特徴的なのは、そのカスタマイズ性の高さです。メインボード上に22個のキー、アナログスティック周辺に2個のキー、さらにアナログスティック自体も押し込みクリックができるため、合計25個のキーを自由に設定できます。
キースイッチはメンブレン方式を採用しており、一般的なキーボードに近い打鍵感が特徴です。キーストロークは浅すぎず深すぎず、長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。キーピッチは19mmと標準的なサイズで、手の大きさに関わらず操作しやすいよう配慮されています。
本体サイズはやや大柄で、重量は約650g(ケーブル込み)と安定感のある設計です。底面には6箇所のゴム足が配置されており、激しい操作時でも滑りにくくなっています。この安定感は、素早い入力や複雑な操作が求められるゲームプレイにおいて大きなメリットとなります。
バックライトには16万色対応のRGB LEDを採用しており、3つのモードそれぞれに色を割り当てることが可能です。これにより、暗い環境でのプレイでも直感的なキー操作ができるだけでなく、ゲームや用途ごとに異なる色設定にすることで視覚的な区別もつけやすくなっています。
また、本体にはメモリが内蔵されているため、一度設定したプロファイルを保存して持ち運ぶことができます。これは異なるPC間での設定移行がスムーズに行えるメリットがあります。
ロジクールG13のデザインと人間工学に基づいた設計が左手操作に最適
ロジクールG13の最大の特徴は、人間工学に基づいた左手専用のエルゴノミクスデザインです。手の平から指の付け根に向かって盛り上がった形状は、長時間使用しても疲れにくいよう設計されています。特に手の平に当たる部分には皮シボ調のゴムが配置されており、手のすべりを防ぎながらも快適な使用感を実現しています。
基本的な使用スタイルとしては、左手の4本の指をメインのキーボード部分に、親指をアナログスティックに置く形になります。ホームポジションはG11キー周辺を起点としていますが、手の大きさによっては親指スティックが遠く感じる場合もあります。その場合は、G12キー周辺をホームポジションとすることで、より快適に操作できるでしょう。
キーボードの配置は、PCゲームでよく使用されるWASDキー配置を基準に設計されていますが、完全にカスタマイズ可能なため、自分の手の大きさや使いやすさに合わせてキーマップを変更できます。これにより、標準的なキーボードでは届きにくい位置にあるキーも、G13では最適な位置に配置することができます。
また、シックな黒を基調としたデザインは、他のゲーミングデバイスと調和しやすく、デスク環境を損ねません。液晶ディスプレイ部分は光沢塗装、本体はつや消しの黒と素材感にもこだわり、高級感のある外観となっています。
重要なポイントとして、G13はゲーム中に手の位置を固定できるため、キーを探す必要がなく、視線をゲーム画面から外すことなく操作できます。これはゲームのパフォーマンス向上に直結する要素といえるでしょう。
ロジクールG13に搭載されたLCDディスプレイとバックライト機能の活用法
ロジクールG13の特徴的な機能の一つが、本体上部に搭載されたGamePanel™ LCDディスプレイです。このディスプレイには、ゲームのステータス情報やシステム情報、仲間からの通信など、様々な情報を表示することができます。これによりゲーム画面を見たままでも重要な情報を確認できるため、ゲームプレイ中の状況判断がスムーズになります。
LCDディスプレイの活用例としては以下のようなものがあります:
- 時計やストップウォッチの表示
- メールの受信通知
- 再生中の音楽の曲名や再生バーの表示
- CPUやメモリの使用状況モニタリング
- ゲーム固有の情報(残弾数、体力ゲージなど)の表示
ただし、このLCDの機能はアプリケーションの対応状況によって異なり、Mac環境では制御ソフトウェア(LCDManager)の動作が重くなる場合もあるため注意が必要です。
もう一つの特徴的な機能が16万色対応のRGBバックライトです。このバックライトは単なる装飾ではなく、実用的な用途もあります:
- 暗い環境での視認性向上:暗い部屋でのプレイ時でも、キーの位置が一目で分かります
- プロファイルごとの色分け:異なるゲームやアプリケーションごとに色を変えることで、現在どの設定で使用しているかを視覚的に判別できます
- 機能別の色分け:キーの機能ごとに色を変えることで、視覚的にキーの役割を区別できます(攻撃系は赤、防御系は青など)
- ゲーム内イベントとの連携:一部のゲームでは、ゲーム内のイベント(体力低下など)とバックライトの色変化を連動させることも可能です
バックライトの設定は専用ソフトウェアから簡単に行え、好みの色や明るさに調整できます。また、3つのモードごとに異なる色設定が可能なため、M1、M2、M3ボタンを押すだけで瞬時に設定を切り替えられる利便性も魅力です。
ロジクールG13のアナログスティックは360度スムーズな操作が可能
ロジクールG13の大きな特徴の一つが、親指で操作するアナログスティックです。このスティックはクリック感なしの無段階入力タイプで、プレイステーションなどのゲームコントローラーに搭載されているものと同様の機能を持っています。
アナログスティックの最大のメリットは、キーボードのWASDキーによるデジタル入力とは異なり、360度方向への細かな入力が可能な点です。例えばMMOゲームでのキャラクター移動では、WとDを同時に押してななめ方向に進むより、アナログスティックで直感的に方向を指定できる方が自然で快適です。
実際のユーザーレビューによると、「MMOゲームでは移動にストレスが無くなった」「しゃがみ移動や360度スムーズな操作が可能」といった声が多く見られます。特にWorld of WarshipsやWorld of Tanksなどのゲームで重宝されているようです。
アナログスティックには一般的なゲームパッドと同様に親指をフィットさせやすい形状が採用されていますが、入力幅がやや大きめで親指の移動量が大きくなるという指摘もあります。これについては、慣れによって解消される部分もありますが、手が小さい方は操作しづらく感じるかもしれません。
アナログスティック周辺には2つのマウスボタン風のキーも配置されており、これらも自由にカスタマイズ可能です。例えば、ゲーム内の重要なコマンドや、よく使う機能(リロードや回復アイテム使用など)を割り当てることで、親指だけで複数の操作が行えます。
スティックのセンター部分(押し込み)もボタンとして機能するため、合計3つのボタン操作が親指一本で可能です。この効率的な配置は、多くのゲームにおいて操作性の向上に直結します。
ロジクールG13はどんなゲームやアプリケーションに向いているのか
ロジクールG13は様々なゲームジャンルやアプリケーションでの使用に適していますが、特に以下のようなケースで真価を発揮します。
MMORPGやオンラインゲーム: World of Warships、World of Tanks、Final Fantasy XIVなどのMMORPGやオンラインゲームでは、多数のコマンドやスキルを素早く使用する必要があります。G13のカスタマイズ可能な25キーとプロファイル切替機能を使えば、キャラクターやクラスごとに最適な設定を保存できます。アナログスティックによる360度移動も、MMO環境では大きな優位性をもたらします。
FPSゲーム: FPSゲームではWASD移動とスキル使用、武器切替などを素早く行う必要があります。G13を使えば、左手だけでこれらの操作を効率的に行いながら、右手はマウスに集中できるため、エイムの精度向上につながります。ただし、一部のゲームではアンチチート機能によってG13のドライバが検出され、プレイできない場合もあるため注意が必要です。
クリエイティブ作業: Photoshop、Illustrator、Premiereなどのクリエイティブアプリケーションでも、G13は威力を発揮します。よく使うショートカットキーやツール切替をG13に割り当てることで、作業効率が大幅に向上します。ユーザーレビューによると「Finder操作系、Photoshop操作系、Illustrator操作系」といった形で設定を切り替えて使用している方も多いようです。
DAW(音楽制作ソフト): 音楽制作においても、多数のショートカットキーを使いこなすことで作業効率が向上します。G13をDAWのショートカットキーとして活用することで、音楽制作の流れを止めることなくスムーズに操作できるようになります。
CADソフトやオートデスク製品: 3DモデリングやCAD作業では複雑な操作が必要になりますが、G13のカスタマイズ性を活かすことで、頻繁に使用するコマンドを効率的に実行できます。「オートCADでの作業が楽になった」というユーザーレビューも見られます。
このように、ロジクールG13はゲームだけでなく、クリエイティブ作業や専門的なソフトウェア操作においても、作業効率を大きく向上させる可能性を秘めています。
ロジクールG13が廃盤になった理由と現在の入手方法について
ロジクールG13は現在廃盤となっており、公式からの新品販売は行われていません。廃盤になった明確な理由は公表されていませんが、以下のような要因が考えられます。
廃盤になった理由(推測):
- 市場の変化:ゲーム周辺機器市場がメカニカルキーボードやRGBライティングなど新しい技術にシフトしたこと
- コスト面の問題:LCDディスプレイなど高コストな部品を使用していることが、採算性に影響した可能性
- 需要と供給のバランス:ニッチな製品であるため、大量生産に見合う需要が継続しなかった可能性
- 後継機への移行:後継機種(G13rなど)への移行を促す戦略だった可能性
現在G13を入手するには、主に以下の方法があります:
中古市場での購入: Amazon、メルカリ、ヤフオクなどのマーケットプレイスで中古品が取引されています。筆者の調査時点(2025年4月)では、Amazon上で中古品が11,100円程度で販売されています。中古品の状態は様々なので、出品者のコンディション説明をよく確認することが重要です。特にアナログスティックの上部ラバーが欠けている場合が多いので注意が必要です。
通販サイトでの掘り出し物: 時々、倉庫に眠っていた在庫品が通販サイトに出品されることがあります。これらは新品または未使用品の可能性が高いですが、発見するには定期的なチェックが必要です。
海外サイトからの輸入: 海外のマーケットプレイスやeBayなどでも取引されていますが、輸送コストや関税、そして言語の違いによる設定の困難さを考慮する必要があります。
代替品の検討: 完全に同じではありませんが、以下のような代替製品も市場に存在します:
- Razer Tartarus V2(約12,100円)
- [MH-Device] MH-Delta(約16,800円)
- e元素片手ゲーミングキーボード(約4,288円)
これらの代替品はG13と完全に同じ体験を提供するわけではありませんが、似た機能と使用感を得ることができます。特にRazer Tartarus V2は、ファイナルファンタジーXIV推奨デバイスとされており、G13の代替として人気があります。
入手が難しくなっているG13ですが、その機能性と耐久性から、2025年現在でも熱心なユーザーが存在し続けている点は特筆に値します。

ロジクールG13を2025年現在も使い続けるための情報
- ロジクールG13のWindows 11対応ドライバの入手方法と設定手順
- ロジクールG13とG13rの違いは何か?どちらを選ぶべきか
- ロジクールG13の後継機または代替品として検討すべき製品比較
- ロジクールG13を使ったゲーム設定のカスタマイズ例とコツ
- ロジクールG13をFF14やMMOゲームで活用するための設定方法
- ロジクールG13をクリエイティブ作業やビジネスで活用する方法
- まとめ:ロジクールG13は2025年でも活躍する多機能デバイス
ロジクールG13のWindows 11対応ドライバの入手方法と設定手順
2025年現在、ロジクールG13は廃盤製品となっているため、公式サイトからの単独ドライバのダウンロードリンクは削除されています。しかし、朗報として「Logitech Gaming Software」というソフトウェアをインストールすることで、G13のドライバも自動でインストールされ、Windows 11でも問題なく動作させることができます。
ドライバの入手方法:
- ロジクールの公式サイト(support.logi.com)にアクセスします
- サイト内で「Logitech Gaming Software」を検索します
- お使いのOSに合わせたバージョンをダウンロードします(Windows 11用も用意されています)
インストール手順:
- ダウンロードしたインストーラーを実行します
- 画面の指示に従ってインストールを完了させます
- インストール完了後、PCを再起動します
- G13をUSBポートに接続します
- 自動的にドライバがインストールされ、認識されます
設定方法:
- Logitech Gaming Softwareを起動します
- G13が認識されると、設定画面が表示されます
- 「プロファイル設定」タブでキー設定のカスタマイズが可能です
- 「バックライト設定」タブでLEDの色や明るさを調整できます
- 「LCDディスプレイ設定」タブでディスプレイの表示内容をカスタマイズできます
重要なポイントとして、マクロ設定やプロファイル設定のバックアップを取っておくことをおすすめします。これは、PCの再インストールや新しいPCへの移行時に設定を引き継ぐために役立ちます。プロファイルデータは通常、以下の場所に保存されています:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Logitech\Logitech Gaming Software\profiles
また、注意点として、G13は最新の「G HUB」ソフトウェアではなく、旧タイプの「Logitech Gaming Software」でのみ設定が可能です。しかし、独自調査の結果、この旧タイプのソフトウェアの方が使い勝手が良く、ローカルへのプロファイル保存なども簡単に行えるという意見も多いようです。
Windows 11環境での動作については、2023年に書かれたブログ記事によると、きちんとWindows 11用のドライバが用意されており、実際に動作確認も取れているとのことです。2025年4月現在も、このドライバを使用することでWindows 11での使用が可能なようです。
ロジクールG13とG13rの違いは何か?どちらを選ぶべきか

ロジクールG13とG13rは非常に似ているデバイスですが、いくつかの違いがあります。ユーザーがどちらを選ぶべきかを判断する際の参考になる比較情報をご紹介します。
主な違い:
特徴 | G13 | G13r |
---|---|---|
発売時期 | 2009年初期 | G13の後継モデル |
外観 | オリジナルデザイン | G13とほぼ同じ |
接続方式 | USB有線のみ | USB有線 |
バックライト | 16万色RGB | 16万色RGB |
ドライバ対応 | Logitech Gaming Software | Logitech Gaming Software |
価格(中古相場) | 約11,000円〜 | 約12,000円〜 |
入手難易度 | 中古のみ | 中古のみ(G13より若干新しい) |
G13rはG13の後継バージョンという位置づけですが、基本的な機能や使用感に大きな違いはありません。G13rの方が若干新しいモデルであるため、部品の劣化などの観点からは有利かもしれませんが、決定的な機能の違いはないようです。
どちらを選ぶべきか:
- 入手可能性を重視する場合: 現在は両モデルとも中古でしか入手できないため、状態の良い方を選ぶことが最優先です。どちらも同等の機能を持っているので、コンディションが良く、価格が適正な方を選ぶのが賢明です。
- 予算を重視する場合: 一般的にG13の方がG13rよりも若干安価で取引されているケースが多いようです。予算を抑えたい場合はG13を検討するとよいでしょう。
- 部品の新しさを重視する場合: G13rの方が後発モデルなので、製造時期が新しい可能性が高く、部品の劣化や摩耗が少ない可能性があります。長期使用を考えるならG13rの方が有利かもしれません。
- PUBGなどのeスポーツタイトルを重視する場合: G13rはPUBG JAPAN SERIES 2018推奨ギアとされていますので、これらのゲームをプレイする方にはG13rがおすすめです。
どちらを購入する場合も、中古品購入時の注意点として、アナログスティックの上部ラバーが欠けていることが多いため、事前に状態を確認することが重要です。また、キーの反応やLCDディスプレイの動作状況も確認できると安心です。
結論としては、両モデルの機能的な違いは大きくないため、状態が良く、価格が適正な方を選ぶことをおすすめします。どちらも2025年現在のWindows 11で使用可能であることが確認されています。
ロジクールG13の後継機または代替品として検討すべき製品比較
ロジクールG13が廃盤となった現在、代替品を探している方も多いでしょう。ここでは、G13の代わりとなる可能性のある製品をいくつか比較してみます。
主な代替製品比較:
製品名 | 価格目安 | キー数 | アナログスティック | バックライト | LCD | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
Razer Tartarus V2 | 約12,100円 | 32キー | あり(パッド型) | RGB | なし | メカメンブレン方式、FF14推奨デバイス |
[MH-Device] MH-Delta | 約16,800円 | 41キー | あり+ホイール | RGB | なし | ジョイスティックとホイールを搭載 |
Koolertron 片手キーボード | 約7,900円 | 45キー | なし | 青色バックライト | なし | メカニカルキースイッチ採用 |
AZERON サイボーグⅡ | 約41,000円 | 30キー | あり | なし | なし | 3Dプリンター製カスタマイズ可能なキーパッド |
e元素片手ゲーミングキーボード | 約4,288円 | 44キー | なし | RGB | なし | 価格が安い、赤軸メカニカル |
各製品の詳細評価:
Razer Tartarus V2: G13の代替として最も人気が高い製品の一つです。32個のキーと8方向のパッド型アナログスティックを備え、ファイナルファンタジーXIVの推奨デバイスとされています。メカメンブレン方式のキースイッチを採用しており、メカニカルキーボードのようなクリック感と、膜式キーボードの静音性を両立しています。価格もG13の中古価格と近いため、最も有力な代替候補といえるでしょう。
[MH-Device] MH-Delta: 41キーとジョイスティック、さらにホイールも搭載した多機能モデルです。G13よりも多くのキーを備えており、より複雑な操作が必要なゲームやアプリケーションでの使用に向いています。ただし、価格が約16,800円と高めであることが難点です。
Koolertron 片手キーボード: 45キーを備えたメカニカルキーボードですが、アナログスティックがない点がG13との大きな違いです。青色のバックライトのみでRGB対応ではありませんが、メカニカルキースイッチの打鍵感を重視する方には良い選択肢かもしれません。
AZERON サイボーグⅡ: 3Dプリンター製の非常にユニークなデザインを持つキーパッドで、各指に専用のキーが配置されています。高い操作性を誇りますが、価格が約41,000円と非常に高価な点と、日本での入手が難しい点がネックです。
e元素片手ゲーミングキーボード: 約4,288円と最も安価な選択肢で、44キーと豊富なキー数を持っています。赤軸メカニカルスイッチを採用しているため、反応が良く、タイピング感も悪くありません。ただし、アナログスティックがない点と、全体的な品質はG13には及ばない可能性があります。
結論: G13の完全な代替品は存在しませんが、用途によって最適な選択肢は異なります。MMORPGやFF14プレイヤーにはRazer Tartarus V2が、より多くのキーを求める方には[MH-Device] MH-Deltaが、予算を抑えたい方にはe元素片手ゲーミングキーボードがおすすめです。アナログスティックの操作感を重視するなら、依然としてG13の中古品を探す価値はあるかもしれません。
ロジクールG13を使ったゲーム設定のカスタマイズ例とコツ
ロジクールG13の真価は、そのカスタマイズ性にあります。ここでは実際のゲームでの設定例とカスタマイズのコツをご紹介します。
FPSゲーム向け設定例:
FPSゲームでは素早い操作が求められるため、以下のような設定が効果的です。
- 中央のキー (G4, G8, G12, G16) : WASD移動キーに割り当て
- G1〜G3 : 武器切り替え (1, 2, 3)
- G5 : リロード (R)
- G9 : しゃがみ (Ctrl)
- G13 : ジャンプ (Space)
- G17 : 伏せ (Z)
- アナログスティック : グレネードやアイテム切り替え
- スティック周辺ボタン : グレネード投げやメディック呼び出しなど
このように設定すると、左手だけで移動とほとんどのアクションを行うことができ、右手はマウスでのエイムに集中できます。
MMO向け設定例:
MMOゲームでは多数のスキルを効率よく使うことが重要です。
- アナログスティック : キャラクター移動 (WASD相当)
- G1〜G5 : よく使うスキル (1〜5)
- G7〜G11 : サブスキル (F1〜F5やCtrl+1〜5など)
- G13〜G17 : ユーティリティスキル (バフやポーション)
- G19〜G22 : パーティー関連スキル (ヒールやレイズなど)
- スティック周辺ボタン : タブターゲットや敵ロックなど
MMOではキャラクターやジョブごとに異なる設定が必要になるため、プロファイル切替機能を活用するとよいでしょう。
World of Warships向け設定例:
あるユーザーの実際の設定によると、以下のような割り当てが効果的です。
- 中心のキー : WASDに割り当て (船の操縦)
- ジョイスティック : 数字の1〜3 (主要兵装切り替え)
- ジョイスティック下のボタン : 修理コマンド (すぐに入力できるよう配置)
カスタマイズのコツ:
- ホームポジションを意識する: 手の自然な位置を基準に、最も重要なキーをホームポジション周辺に配置しましょう。G11やG12あたりが多くの人にとって中心位置になります。
- プロファイルを活用する: G13はゲームごとに3種類のキー設定を記憶できます。ゲームの種類や用途に応じて設定を切り替えましょう。例えば「歩兵モード」「戦車モード」「戦闘機モード」といった具合に分けることができます。
- マクロ機能を活用する: 複数のキー入力を一つのボタンにまとめることで、複雑な操作も簡単に行えます。例えば「武器を抜いてから特定のスキルを使用する」といった一連の動作をマクロ化できます。
- バックライト色でモードを区別する: プロファイルごとに異なる色を設定することで、現在どのモードで使用しているかを一目で確認できます。
- 定期的にバックアップを取る: せっかく作成した複雑な設定が失われないよう、定期的にプロファイルデータのバックアップを取っておきましょう。
これらのカスタマイズを行うことで、G13の使用感は大きく向上します。最初は慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、自分だけの最適な設定を見つけることで、ゲームプレイや作業効率が飛躍的に向上するでしょう。
ロジクールG13をFF14やMMOゲームで活用するための設定方法

ファイナルファンタジーXIV(FF14)をはじめとするMMOゲームでは、多数のスキルやアビリティを素早く使用する必要があります。ロジクールG13を活用することで、これらの複雑な操作をより効率的に行うことができます。ここではFF14やその他のMMOゲームでG13を最大限に活用するための設定方法を詳しく解説します。
FF14での基本設定:
- 移動操作の設定: FF14では移動操作が重要です。G13のアナログスティックをWASD相当の移動キーに割り当てることで、指を移動キーから離すことなく操作できます。特に戦闘中の移動がスムーズになり、AoE(範囲攻撃)から素早く避けることができます。
- ホットバーの設定: FF14の標準ホットバーは1~0、-、=のキーを使用しますが、通常のキーボードでは右側の数字は左手では押しにくいです。G13を使えば、すべてのホットバーキーを左手の届く範囲に配置できます。
- G1~G10: ホットバー1(1~0)
- G11~G20: Shift+1~0(ホットバー2)
- アナログスティック周辺のボタン: Ctrl+1~3(ホットバー3の一部)
- ジョブ切替の効率化: FF14では複数のジョブ(職業)を切り替えることがよくあります。G13のプロファイル切替機能を使って、ジョブごとに最適な設定を保存しておくと便利です。例えば:
- M1: タンク系ジョブ用設定(青バックライト)
- M2: ヒーラー系ジョブ用設定(緑バックライト)
- M3: DPS系ジョブ用設定(赤バックライト)
- マクロの活用: FF14で使える複雑なマクロをG13のキーに割り当てることができます。例えば、「特定のターゲットにフォーカスを当て、それにヒールをする」といった一連の操作を一つのキーに割り当てることが可能です。
その他のMMOゲームでの活用法:
World of Warcraft向け設定: WoWではクラスによって必要なスキル数が大きく異なります。特にマルチキャストが多いクラスでは、G13のカスタマイズ能力が真価を発揮します。
- 回転順序のスキルをライン上に配置: 例えばローグのコンボ技などは、G1→G2→G3といった左から右への流れで配置すると使いやすくなります。
- クールダウン管理の効率化: よく使うスキルをG13の中央部に、長いクールダウンを持つスキルを外側に配置すると管理しやすくなります。
Black Desert Online(黒い砂漠)向け設定: アクション性の高いMMOである黒い砂漠では、素早い操作が求められます。
- 連携技の効率化: 連携して使う技を隣り合わせに配置し、流れるように入力できるようにします。
- アナログスティックの活用: カメラコントロールにアナログスティックを割り当てることで、戦闘中でもカメラワークを柔軟に行えます。
MMO向け設定のコツ:
- スキル使用頻度に応じた配置: 最も頻繁に使うスキルを最も押しやすい位置(G11、G12周辺)に配置しましょう。
- 視覚的なグルーピング: バックライトの色を使って、スキルの種類ごとにグループ分けすると分かりやすくなります。攻撃スキルを赤、防御スキルを青、回復スキルを緑など。
- LCDディスプレイの活用: クールダウン情報やパーティーメンバーの状態など、重要な情報をLCDディスプレイに表示させると戦闘状況の把握が容易になります。
G13をMMOゲームで活用する最大のメリットは、「視線をゲーム画面から離さずに多数のスキルを使用できる」点にあります。設定に時間をかけることで、ゲームプレイの質と効率が大きく向上するでしょう。
ロジクールG13をクリエイティブ作業やビジネスで活用する方法
ロジクールG13はゲーム用デバイスとして知られていますが、その高いカスタマイズ性を活かせば、クリエイティブ作業やビジネスシーンでも大きな力を発揮します。ここでは、ゲーム以外の用途での活用方法をご紹介します。
デジタルイラスト・グラフィックデザイン向け設定:
グラフィックソフトでは多数のショートカットキーを駆使することで作業効率が格段に向上します。G13を使えば、それらを直感的に操作できるようになります。
- Photoshop向け設定例:
- G1~G5: ブラシ、消しゴムなど頻繁に使うツール
- G7~G11: レイヤー操作(新規レイヤー、結合など)
- G13~G17: フィルター操作
- G19~G22: 表示の拡大・縮小、回転など
- アナログスティック: ブラシサイズの調整
- Illustrator向け設定例:
- G1~G5: ペンツール、選択ツールなどの基本ツール
- G7~G11: オブジェクト操作(グループ化、整列など)
- G13~G17: パスファインダー操作
- G19~G22: レイヤー操作
- アナログスティック: アートボードの移動・拡大縮小
- CLIP STUDIO PAINT向け設定: アナログイラストに近い操作性を持つこのソフトでは、G13のアナログスティックを活用することで、画面の回転やブラシサイズの調整をよりアナログ的に行えます。
動画編集向け設定:
動画編集では複雑なショートカットを多用するため、G13の恩恵を大きく受けられる分野です。
- Premiere Pro向け設定例:
- G1~G5: 再生・停止、前後フレーム移動など
- G7~G11: カット、コピー、ペーストなどの基本編集
- G13~G17: エフェクト適用
- G19~G22: タイムライン操作
- アナログスティック: スクラブ(映像のシークバー操作)
- After Effects向け設定例:
- G1~G5: 時間操作(再生、コマ送りなど)
- G7~G11: レイヤー操作
- G13~G17: エフェクト適用
- アナログスティック: カメラ操作(3D空間内の移動)
音楽制作向け設定:
DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)でも、G13の活用価値は高いです。
- DAWソフト向け設定例:
- G1~G5: 再生、録音、停止などのトランスポート操作
- G7~G11: 編集操作(カット、コピー、ペースト)
- G13~G17: トラックの選択・ミュート・ソロなど
- G19~G22: マーカー設定・移動
- アナログスティック: ズームイン・アウト、スクロール
ビジネス・オフィス作業向け設定:
一般的なオフィス作業でもG13は作業効率を大きく向上させます。
- Microsoft Office向け設定例:
- G1~G5: よく使う書式設定(太字、斜体、下線など)
- G7~G11: ファイル操作(保存、印刷など)
- G13~G17: 編集操作(コピー、切り取り、ペーストなど)
- G19~G22: アプリケーション切替
- アナログスティック: スクロール、ズーム
- プログラミング向け設定例:
- G1~G5: よく使うコード補完や定型文
- G7~G11: 検索・置換機能
- G13~G17: デバッグ操作
- G19~G22: ウィンドウ操作(分割、タブ切替など)
- アナログスティック: スクロール、コード折りたたみ操作
クリエイティブ・ビジネス活用のコツ:
- アプリケーション自動認識を活用する: G13のソフトウェアはアクティブなアプリケーションを認識し、自動的に対応するプロファイルに切り替えることができます。これにより、アプリケーションごとに最適な設定で作業できます。
- マクロでルーチン作業を効率化: 日常的に行う定型作業をマクロ化しておくと、作業時間を大幅に短縮できます。例えば、特定の書式設定や定型文の入力などです。
- ファンクションキーの活用: 多くのアプリケーションではF1~F12キーに便利な機能が割り当てられていますが、通常のキーボードでは使いづらいことがあります。G13に割り当てることで簡単にアクセスできるようになります。
G13をクリエイティブ作業やビジネスで活用することで、専用のコントローラーを購入することなく、作業効率を大幅に向上させることができます。特に複数のアプリケーションを行き来する場合、G13のプロファイル切替機能が非常に便利です。

まとめ:ロジクールG13は2025年でも活躍する多機能デバイス
最後に記事のポイントをまとめます。
- ロジクールG13は2009年に発売された左手用ゲームボードで、25個のカスタマイズ可能なキーとアナログスティックを備えている
- 現在は生産終了しているが、「Logitech Gaming Software」をインストールすることでWindows 11でも問題なく動作する
- LCD画面や16万色対応のRGBバックライト、メモリ内蔵などの先進的な機能を備えている
- アナログスティックによる360度移動が可能で、MMORPGやFPSなどのゲームで高い操作性を発揮する
- 3つのプロファイルを切り替えられるため、用途やゲームごとに最適な設定を保存できる
- G13rは後継機種だが、基本機能はG13とほぼ同等で、状態の良い方を選ぶことが重要
- 現在はAmazonなどのマーケットプレイスで中古品が約11,000円程度で取引されている
- 代替品としてRazer Tartarus V2、MH-Delta、Koolertronなどがあるが、完全に同等の機能を持つものはない
- ゲーム以外にもPhotoshopやPremiereなどのクリエイティブ作業、CADソフトやオフィスソフトの操作効率化にも有効
- マクロ機能を活用することで、複雑な操作を一つのボタンに割り当てることが可能
- FF14などのMMOゲームでは、スキルの効率的な配置やジョブごとの設定切替で真価を発揮する
- 10年以上前の製品でありながら、2025年現在でも多くのユーザーが愛用し続ける理由は、その高いカスタマイズ性と操作効率の向上にある
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://note.com/chosi/n/nf26e7652bd61
- https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-G-13-LOGICOOL-%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89-16%E4%B8%87%E8%89%B2%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88/dp/B001OS2F5K
- https://ascii.jp/elem/000/000/212/212380/
- https://www.middlehitter.com/index.php/pcmypage?callback=/product%2Fdetail%2F58761148
- https://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/product/g13-advanced-gameboard
- https://blog.pastime.ne.jp/game/world_of_warships/1693
- https://download01.logitech.com/web/ftp/pub/pdf/G13_ug_web.pdf