
トラックボールマウスは、手首や腕への負担を減らしながら精確な操作ができる便利なデバイスです。しかし、左利きのユーザーにとって、適切なトラックボールを見つけるのは一苦労。特に人気メーカーであるロジクール(Logicool/Logitech)の製品を探している場合、選択肢が限られていると感じることもあるでしょう。
この記事では、左利きユーザー向けのトラックボールの選び方や、ロジクール製品の現状、そして代替となるエレコムやケンジントンなどのメーカーの選択肢まで徹底解説します。トラックボールの種類や接続方式、使いやすさのポイントまで網羅的にご紹介するので、左手でも快適に使えるトラックボールが見つかるはずです。
記事のポイント!
- ロジクール(Logicool)のトラックボールは左利き専用モデルが少ない現状を理解できる
- 左利きユーザーにおすすめのトラックボール製品とその特徴を把握できる
- トラックボールの種類や接続方式による違いと選び方のポイントを学べる
- 左手でトラックボールを使うコツやカスタマイズ方法を知ることができる
左利きでも使えるトラックボールとロジクール製品の選び方
- ロジクールのトラックボールは左利き対応製品が少ない現状
- 左利き向けトラックボールはエレコムのM-XT4DRBKが主流
- 左右対称デザインのトラックボールなら左手でも使用可能
- トラックボールの種類と左利きユーザーに適した選び方
- 左手でトラックボールを使うメリットは作業効率の向上と負担軽減
- ロジクールERGO M575の特徴と左利きユーザーの使用感

ロジクールのトラックボールは左利き対応製品が少ない現状
ロジクール(Logicool/Logitech)は、高品質なトラックボールマウスを多数販売しているメーカーとして知られています。特に人気の高いERGO M575シリーズやMX ERGOなどは、右手用として設計されており、多くのユーザーから支持を得ています。しかし、残念ながら現時点でロジクールは左利き専用のトラックボールマウスをほとんど展開していません。
この状況について、一部のユーザーからは「なぜロジクールは左利き版のトラックボールを出さないのか」という疑問の声も上がっています。世界的に見ても左利きの人口は約10%程度と決して少なくないにもかかわらず、市場規模の問題や開発コストの観点から、専用モデルの展開が限られているのが現状です。
そのため、ロジクール製品にこだわる左利きユーザーは、左右対称(両手対応)デザインのマウスを選ぶか、他メーカーの左利き対応モデルを検討する必要があります。特に親指操作タイプのトラックボールは、右手用と左手用で形状が大きく異なるため、左手専用モデルが必要になります。
独自調査の結果、ロジクールのトラックボールの中で左利きユーザーが比較的使いやすいとされるのは、左右対称デザインのトラックマン マーブル(TM-150n)などの一部モデルです。これらは指先で操作するタイプのトラックボールなので、左手でも右手でも同じように使えます。
しかし、最新のERGO M575シリーズなどの人間工学に基づいた親指操作タイプは、右手用にデザインされているため、左手での使用には適していません。左利きユーザーがロジクールのトラックボールを求める場合は、この点を念頭に置いて選択する必要があるでしょう。
左利き向けトラックボールはエレコムのM-XT4DRBKが主流
左利き専用のトラックボールを探している方には、エレコムのM-XT4DRBKが最も主流のモデルとなっています。このモデルは左手専用に設計されたトラックボールで、右手用モデルと同様の操作感を左手でも実現できるよう工夫されています。
エレコムM-XT4DRBKの主な特徴は以下の通りです:
- 左手専用の親指操作タイプトラックボール
- 6ボタン搭載で多機能
- チルト機能(左右スクロール)対応
- ゲーミンググレードの光学センサー採用
- 2.4GHzワイヤレス接続
実際の口コミを見ると、「左利きでも快適に使える」「長時間使用しても疲れにくい」といった好評価が多く見られます。また、エレコムはトラックボール業界ではトップメーカーの一つであり、品質面でも安心感があります。
価格帯は4,000円〜7,000円程度と、一般的なマウスよりはやや高めですが、専用設計の利点を考えれば納得できる範囲といえるでしょう。右利きの方が肘の負担軽減などのために左手でマウスを使いたい場合にも、このモデルは適しています。
ロジクールの製品に比べると知名度は低いかもしれませんが、左利き用トラックボールを探している方にとっては、現時点で最も信頼できる選択肢の一つといえるでしょう。「トラックボール 左利き」で検索すると、多くの場合このエレコム製品がおすすめとして挙げられています。
左右対称デザインのトラックボールなら左手でも使用可能
ロジクールの左利き専用トラックボールが少ない中、左右対称(アンビデクストラス)デザインのトラックボールは、左手でも右手でも同様に使用できる選択肢として注目されています。これらのモデルは、親指ではなく人差し指や中指でボールを操作するタイプが多く、利き手を問わず使いやすいのが特徴です。
ケンジントンのSlimBlade Proトラックボールやエキスパートマウスワイヤレストラックボールなどは、左右対称の形状を採用しており、どちらの手でも快適に使用できます。これらのトラックボールは中央に大きなボールを配置し、周囲にボタンを配置した設計になっています。
左右対称トラックボールのメリットとしては、以下の点が挙げられます:
- 左右どちらの手でも同じように使える
- 手が疲れたら左右を切り替えて使用可能
- 大きめのボールで精密な操作がしやすい
- 操作感覚とカーソルの位置が一致しやすい
特にゲームやデザイン作業など精密な操作が必要な場合は、左右対称タイプの方が直感的に使えるという意見もあります。親指操作タイプのものと比べると、カーソルの動きと指の動きの関係が理解しやすいためです。
ただし、左右対称タイプは片手で多くのボタンを操作するのが難しい場合もあるため、ショートカットを多用する作業には向かないこともあります。用途に応じて選択することが大切です。
トラックボールの種類と左利きユーザーに適した選び方
トラックボールには大きく分けて3種類のタイプがあり、それぞれ左利きユーザーにとっての使いやすさが異なります。自分の使い方や好みに合ったタイプを選ぶことが大切です。
1. 親指操作タイプ 親指でボールを操作するタイプは、一般的なマウスに近い形状で使い勝手が似ているため、初めてトラックボールを使う方にもおすすめです。ただし、このタイプは利き手によって形状が大きく異なるため、左利きの場合は専用の左手用モデル(エレコムのM-XT4DRBKなど)を選ぶ必要があります。
2. 人差し指・中指操作タイプ 人差し指や中指でボールを操作するタイプは、ボタンの数が多く拡張性に優れています。また、左右対称に設計されていることが多いため、左利きユーザーでも快適に使えます。カーソルを広範囲に大きく動かしやすいのも特徴です。
3. 手のひら操作タイプ 手のひらで操作するタイプは、大型のボールを搭載したモデルが多く、大胆な操作がしやすいのが魅力です。中央にボールが配置されているモデルなら、右利き・左利きを問わず使いやすくなっています。
左利きユーザーがトラックボールを選ぶ際のポイントとしては、以下の点に注目するとよいでしょう:
- 利き手対応: 左手専用か左右両用(対称デザイン)か確認する
- 操作方式: 親指、指先、手のひらのどの操作方式が自分に合うか検討する
- ボタン配置: 左手で使った際にボタンが押しやすい配置になっているか
- ソフトウェア対応: 左手用にボタン設定をカスタマイズできるか
また、購入前に実際に店頭で触れてみるか、返品可能なショップで試してみることをおすすめします。トラックボールは慣れるまで時間がかかることもありますが、一度使いこなせるようになると作業効率が大幅に向上する可能性があります。
左手でトラックボールを使うメリットは作業効率の向上と負担軽減
左手でトラックボールを使うことには、左利きユーザーだけでなく、右利きユーザーにとっても多くのメリットがあります。その主な利点を見ていきましょう。
まず、最も大きなメリットは身体的な負担の分散です。長時間のパソコン作業では、マウス操作を続けることで利き手に負担がかかりがちです。右利きの方が左手でトラックボールを使うことで、右手の負担を軽減し、腱鞘炎などのリスクを減らすことができます。実際に、ある調査では「右利きだがマウスで単純作業を繰り返すと肘が痛むため左手マウスを使っている」というユーザーもいます。
次に、作業効率の向上が挙げられます。左手でトラックボールを操作しながら、右手でキーボードのテンキーや他の操作を行うことで、効率的な作業が可能になります。特に数値入力やショートカットキーを多用する作業では、この利点が顕著に現れます。
また、トラックボールを使うことで省スペース化も実現できます。通常のマウスと違い、トラックボールは本体を動かす必要がないため、デスクの限られたスペースでも効率的に作業できます。特に狭いワークスペースでは大きなメリットとなるでしょう。
さらに、精密な操作性も魅力の一つです。慣れてくると、トラックボールはわずかな指の動きで正確なカーソル操作ができるようになります。デザイン作業やCAD操作など、繊細な作業にも適しています。
左手トラックボールの使用に関しては、初めは違和感を覚えるかもしれませんが、多くのユーザーが1週間程度で慣れると報告しています。一時的な不便さを乗り越えれば、長期的には大きなメリットをもたらす可能性が高いといえるでしょう。
ロジクールERGO M575の特徴と左利きユーザーの使用感
ロジクールのERGO M575は、人間工学に基づいた設計で人気の高いトラックボールマウスです。その特徴と左利きユーザーにとっての使い勝手について見ていきましょう。
ERGO M575の主な特徴は以下の通りです:
- 親指で操作するタイプのトラックボール
- 手になじみやすいエルゴノミック形状
- Bluetooth接続とUSBレシーバー接続の両方に対応
- 単3電池1本で最長2年間使用可能
- 最大2,000dpiの高解像度センサー搭載
- 戻る・進むボタンなどの便利なボタン配置
残念ながら、ERGO M575は右手用として設計されているため、左利きユーザーにとっては使いづらいモデルとなっています。このモデルは右手の形状に合わせた人間工学デザインなので、左手では本来の性能を発揮できません。
多くの左利きユーザーからは「ロジクールのM575のような超人気のトラックボールマウスは、なぜ左手版を出さないのか」という疑問の声が上がっています。市場規模やコスト面の理由が推測されますが、左利きユーザーのニーズがあることは確かです。
実際、ロジクールに代わってエレコムが左手用のトラックボールを販売しており、これがある程度の人気を得ていることからも、需要の存在がうかがえます。右利きユーザーであっても、負担分散のために左手マウスを使いたいケースもあります。
もし左利きでありながらどうしてもロジクールのトラックボールを使いたい場合は、左右対称デザインの「トラックマン マーブル」(TM-150)シリーズを検討するという選択肢があります。これは人差し指で操作するタイプのトラックボールで、左右の手で同様に使用できます。
ただし、親指操作の快適さを求める場合は、エレコムの左手専用モデルか、ケンジントンなどの左右対称デザインのトラックボールを選ぶ方が良いでしょう。

トラックボールの左利き対応とロジクール以外のおすすめ製品
- エレコムのM-XT4DRBKは左利き専用トラックボールの定番
- ケンジントンのトラックボールは左右両手で使える設計
- 左利き用トラックボールの接続方式と選び方のポイント
- 左手でのトラックボール操作に慣れるためのコツとカスタマイズ方法
- トラックボールの長所と短所を理解して左利きに最適な選択を
- 左利きユーザーにおすすめのトラックボール比較表
- まとめ:トラックボールで左利きでもロジクールやその他メーカーを快適に使う方法
エレコムのM-XT4DRBKは左利き専用トラックボールの定番
エレコムのM-XT4DRBKは、左利き専用トラックボールの中で最も知名度が高く、定番中の定番と言えるモデルです。このトラックボールは左手の形状に合わせて設計されており、右利き用トラックボールと同等の使い心地を左手でも実現しています。
M-XT4DRBKの詳細な仕様は以下の通りです:
項目 | 仕様 |
---|---|
接続方式 | 2.4GHzワイヤレス(USBレシーバー) |
ボタン数 | 6ボタン |
特殊機能 | チルト機能(左右スクロール) |
センサー | ゲーミンググレード光学センサー |
ボール直径 | 約34mm(赤色ボール) |
電源 | 単3乾電池×1本 |
価格帯 | 約4,000円〜7,000円 |
このモデルの大きな強みは、専用のドライバソフト「エレコム マウスアシスタント」を使用することで、各ボタンの機能を自由にカスタマイズできる点です。左手での使用を前提にした設計なので、ボタン配置も操作しやすいように配慮されています。
実際のユーザーからは「左利きでも自然に使える」「エルゴノミクス形状で長時間使っても疲れにくい」という声が多く寄せられています。親指操作タイプのトラックボールを左手で使いたい場合は、現時点でほぼ唯一の選択肢と言っても過言ではありません。
また、同モデルは有線接続タイプのM-XT3URシリーズもラインナップされているため、無線の遅延が気になる用途や、電池交換の手間を省きたい場合は、有線モデルを選ぶこともできます。
ロジクールのトラックボールに慣れている方でも、操作感覚はそれほど変わらないという意見が多いため、左利きユーザーには第一候補として検討する価値があるでしょう。
ケンジントンのトラックボールは左右両手で使える設計

ケンジントンは、業務用や専門家向けのトラックボールで定評のあるメーカーで、その多くのモデルが左右対称デザインを採用しています。これにより、左利きユーザーでも右利きユーザーでも快適に使用できる設計となっています。
特に人気の高いケンジントンのトラックボールモデルとしては、以下のようなものがあります:
SlimBlade Proトラックボール
- 中央に大きな55mmのボールを配置
- 左右対称デザインで両手で使用可能
- Bluetooth・2.4GHzワイヤレス・有線の3種類の接続に対応
- スクロールにはボール周囲のリングを使用
- レーザーセンサーによる高精度なトラッキング
エキスパートマウス ワイヤレストラックボール
- 大型の55mmボールを採用した左右対称デザイン
- パームレスト付きで長時間の作業でも疲れにくい
- ワイヤレス接続で机周りをすっきり
- 無料のソフトウェア「KensingtonWorks」でカスタマイズ可能
これらのトラックボールの大きな特徴は、指先や手のひらでボールを操作する方式を採用していることです。親指操作ではないため、左右どちらの手でも同様に使用できます。また、大きめのボールを採用していることで、細かな操作がしやすいという利点もあります。
ケンジントンのトラックボールは、プロフェッショナル向けの設計思想を持っており、長時間の作業に耐える耐久性や精密な操作性を重視しています。そのため、価格帯は比較的高めで、1万円〜2万円程度のモデルが多いですが、その分品質や機能面での満足度は高いと言えるでしょう。
ロジクールの左利き用トラックボールを探していて見つからない場合、ケンジントンの左右対称モデルは有力な代替選択肢となります。特にCADや画像編集など、精密な操作が必要な作業を行う左利きユーザーにとって、使いやすい設計となっているでしょう。
左利き用トラックボールの接続方式と選び方のポイント
左利き用トラックボールを選ぶ際には、接続方式も重要な選択ポイントとなります。主な接続方式とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
1. 有線接続 有線接続のトラックボールは、USBケーブルでパソコンに直接接続するタイプです。
メリット:
- 遅延がほとんどない
- 電池交換や充電が不要
- 接続が安定している
- 価格が比較的安い
デメリット:
- ケーブルが邪魔になることがある
- 持ち運びに不便
ゲーミングなど操作のタイムラグを避けたい場合や、電池切れの心配をしたくない場合は、有線タイプがおすすめです。
2. 無線接続(2.4GHzワイヤレス) 専用のUSBレシーバーを使用して接続するワイヤレスタイプです。
メリット:
- ケーブルがなくデスク周りがすっきりする
- 比較的安定した接続が可能
- 操作の自由度が高い
デメリット:
- 電池交換や充電が必要
- レシーバーを紛失するリスクがある
- わずかな遅延が生じる可能性がある
一般的なオフィスワークや家庭での使用には、この接続方式が最もバランスが良いでしょう。
3. Bluetooth接続 パソコンやタブレットの内蔵Bluetoothを利用して接続するタイプです。
メリット:
- レシーバーが不要でポートを占有しない
- 複数のデバイスと接続・切り替えが可能なモデルもある
- 持ち運びに便利
デメリット:
- ペアリング作業が必要
- 接続が不安定になることがある
- Bluetooth非対応機器では使用できない
モバイルワークが多い場合や、USBポートに限りがある機器で使用する場合に適しています。
その他、左利き用トラックボールを選ぶ際のポイントとしては、以下の点も考慮するとよいでしょう:
- 読み取り方式: レーザー方式は精密な操作が可能、BlueLED方式は様々な表面で使用可能
- 解像度(DPI): 高いほど少ない動きで大きくカーソルを動かせる(調整可能なモデルが便利)
- サイズと重量: 持ち運ぶことが多い場合は小型軽量モデルを、デスクに固定して使う場合は操作性重視で
- ボタン数: 多機能な作業をする場合は多ボタンタイプが便利
- 静音性: 周囲に配慮が必要な環境では静音設計のモデルを選ぶとよい
自分の使用環境やニーズに合わせて、最適な接続方式とスペックのトラックボールを選ぶことが大切です。
左手でのトラックボール操作に慣れるためのコツとカスタマイズ方法
左手でトラックボールを使い始めると、最初は操作に戸惑うことがあるかもしれません。しかし、いくつかのコツとカスタマイズ方法を知っておけば、比較的短期間で慣れることができます。
左手でのトラックボール操作に慣れるコツ
- 徐々に移行する: いきなり全ての作業を左手トラックボールに切り替えるのではなく、簡単な操作から始めて段階的に移行すると良いでしょう。
- DPI設定を調整する: 最初は低めのDPI(カーソル速度)に設定し、操作に慣れてきたら徐々に上げていくことで、制御しやすくなります。
- 適切な位置に配置する: トラックボールは肘が自然な角度になる位置に置くことで、長時間使用しても疲れにくくなります。
- 練習ゲームを活用する: マウス操作の練習ゲームを使って楽しみながら上達することができます。「Aim Lab」などのソフトウェアが役立ちます。
- 根気よく続ける: 多くのユーザーが報告しているように、概ね1週間程度で基本的な操作には慣れてくるので、辛抱強く続けることが大切です。
左手用トラックボールのカスタマイズ方法
ほとんどのトラックボールには、専用のソフトウェアでボタン機能やスクロール動作をカスタマイズする機能があります:
- ボタン機能の入れ替え: 左右クリックの入れ替えや、特定のボタンに頻繁に使う機能を割り当てることができます。左手で使いやすいようにカスタマイズしましょう。
- マクロ設定: 複数の操作を一つのボタンに割り当てることで、作業効率を大幅に向上させることができます。
- アプリケーション別設定: アプリケーションごとに異なる設定を保存できるモデルもあります。例えば、画像編集ソフトとブラウザで異なる設定を使い分けられます。
- カーソル速度の調整: 作業内容によって適切なカーソル速度は異なります。精密な作業には低速、一般的な操作には中速、大きな画面での操作には高速、といった具合に設定できます。
- スクロール設定: スクロールの速度や方向を調整することで、より直感的な操作が可能になります。
エレコムのトラックボールなら「マウスアシスタント」、ケンジントンなら「KensingtonWorks」といった専用ソフトウェアを使用することで、これらのカスタマイズが可能です。ロジクール製品の場合は「Logi Options+」でカスタマイズできますが、左利き用トラックボールがほとんどないため、左右対称タイプを選ぶ必要があることに注意しましょう。
適切なカスタマイズと少しの練習で、左手トラックボールは右手と同等、あるいはそれ以上に使いこなせるようになります。
トラックボールの長所と短所を理解して左利きに最適な選択を
トラックボールは一般的なマウスと比べていくつかの特徴があります。左利きユーザーが最適な選択をするために、トラックボールの長所と短所をしっかり理解しておきましょう。
トラックボールの長所
- 省スペース: トラックボールは本体を動かす必要がないため、狭いデスクスペースでも快適に使用できます。
- 腕や肩への負担軽減: 腕全体を動かす必要がなく、手首や指先のみの動きで操作できるため、長時間使用しても腱鞘炎などのリスクが低減します。
- 様々な表面で使用可能: 光沢のある机やガラス製の机など、通常のマウスでは操作しづらい表面でも問題なく使用できます。
- 精密操作: 慣れると、細かい作業も正確に行えるようになり、CAD操作やグラフィック作業にも適しています。
- 長寿命: 動く部分が少ないため、一般的なマウスよりも長持ちする傾向があります。
トラックボールの短所
- 慣れるまでに時間がかかる: 従来のマウスと操作感が異なるため、最初は操作に戸惑うことがあります。
- 定期的な清掃が必要: ボールの周りにほこりがたまると動きが悪くなるため、定期的なメンテナンスが必要です。
- 価格: 一般的なマウスに比べて高価な傾向があります。
- 持ち運びにくい: 一般的にサイズが大きいため、モバイル用途には不向きなモデルが多いです。
- 左利き専用モデルの選択肢が少ない: 特に親指操作タイプでは、左利き専用モデルが限られています。
左利きユーザーが選ぶ際のポイント
左利きユーザーがトラックボールを選ぶ際は、以下のポイントを考慮するとよいでしょう:
- 操作タイプの選択: 親指操作タイプなら左手専用モデル(エレコムM-XT4DRBKなど)を、指先操作なら左右対称タイプ(ケンジントンSlimBladeなど)を検討する。
- 使用シーンの確認: 主にデスクで使うなら大型で安定感のあるモデル、持ち運ぶことが多いなら小型モデルが適している。
- 連続使用時間: 長時間作業が多い場合は、特に手にフィットするエルゴノミクスデザインや適切なサイズ感が重要。
- 予算: 初めてトラックボールを使う場合は、まずは手頃な価格のモデルから試してみるのも一つの方法。
- カスタマイズ性: ボタン設定を細かく変更できると、左手での使用がより快適になる。
トラックボールの選択は個人の好みや用途によって大きく異なります。可能であれば実際に触れてみて、自分に合ったモデルを見つけることが理想的です。慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、多くのユーザーが慣れた後には「もう通常のマウスには戻れない」と感じるほど快適な操作性を実感しているようです。
左利きユーザーにおすすめのトラックボール比較表
左利きユーザーが使いやすいトラックボールを選ぶための参考として、主要製品の比較表をご紹介します。価格帯や機能、左利きでの使いやすさなどを比較してみましょう。
製品名 | メーカー | 価格帯 | 接続方式 | 操作タイプ | 左利き対応 | ボタン数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
M-XT4DRBK | エレコム | 4,000〜7,000円 | 2.4GHzワイヤレス | 親指操作 | 左手専用 | 6ボタン | チルト機能、ゲーミンググレードセンサー |
トラックマン マーブル (TM-150n) | ロジクール | 3,000〜5,000円 | 有線 | 指先操作 | 左右両用 | 4ボタン | 左右対称デザイン、安定した操作感 |
SlimBlade Pro | ケンジントン | 15,000〜20,000円 | Bluetooth/2.4GHz/有線 | 指先・手のひら操作 | 左右両用 | 4ボタン | 大型ボール、3種類の接続方式 |
エキスパートマウス ワイヤレス | ケンジントン | 12,000〜18,000円 | Bluetooth/2.4GHz | 指先・手のひら操作 | 左右両用 | 4ボタン | パームレスト付き、大型ボール |
M-HT1URBK | エレコム | 7,000〜10,000円 | 有線 | 指先操作 | 左右両用 | 8ボタン | 52mm大型ボール、パームレスト付き |
ERGO M575 | ロジクール | 4,000〜6,000円 | Bluetooth/2.4GHz | 親指操作 | 右手専用 | 5ボタン | エルゴノミック形状、バッテリー寿命長い |
この比較表から、左利きユーザーにとっては以下のような選択肢があることがわかります:
- 左手専用の親指操作タイプを求める場合は、エレコムのM-XT4DRBKが現時点での最良の選択肢です。
- 左右どちらでも使える指先操作タイプを求める場合は、ロジクールのトラックマン マーブルやケンジントンのSlimBlade Pro、エキスパートマウスなどの左右対称デザインモデルが適しています。
- 高機能な多ボタンタイプを求める場合は、エレコムのM-HT1URBKのような左右対称で多ボタンのモデルがおすすめです。
- ロジクールのERGO M575のような親指操作タイプの右手専用モデルは、形状的に左手での使用には適していません。
予算や使用目的、接続方式の好みに応じて、自分に最適なモデルを選びましょう。特に初めてトラックボールを使う方は、価格が手頃な左右対称モデルから始めるのも良い選択かもしれません。
まとめ:トラックボールで左利きでもロジクールやその他メーカーを快適に使う方法
最後に記事のポイントをまとめます。
- ロジクールは左利き専用のトラックボールをほとんど提供していない
- 左利き向けトラックボールとしてはエレコムのM-XT4DRBKが最も知られている
- 左右対称デザインのケンジントン製品も左利きユーザーに選択肢となる
- トラックボールには親指操作、指先操作、手のひら操作の3種類がある
- 左手でトラックボールを使うことで、右手の負担軽減や作業効率の向上が期待できる
- トラックボールは慣れるまで約1週間程度の練習期間が必要
- 接続方式は有線、2.4GHzワイヤレス、Bluetoothから選べる
- 専用ソフトでボタン機能やカーソル速度をカスタマイズすると使いやすくなる
- トラックボールは省スペース、負担軽減、精密操作などのメリットがある
- 左利きユーザーは操作タイプ、サイズ、カスタマイズ性などを考慮して選ぶべき
- 左手専用の親指操作タイプはエレコム製品が最適
- 左右対称モデルなら指先操作タイプが左利きでも使いやすい

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://note.com/nagaoshi_holdon/n/nf4bbcf938b8d
- https://www.logicool.co.jp/ja-jp/products/mice/ergo-m575-for-business.html
- https://note.com/04yutaka14/n/nf556dd56a0c3
- https://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%B7%A6%E5%88%A9%E3%81%8D-%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E5%85%A5%E5%8A%9B%E6%A9%9F%E5%99%A8/s?rh=n%3A2151980051%2Cp_n_feature_fourteen_browse-bin%3A10536454051
- https://remote-work.hideharublog.com/left-handed-mouse/
- https://www.biccamera.com/bc/i/topics/osusume_mouse_trackball/index.jsp
- https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%82%B9+%E5%B7%A6+%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13284815473
- https://my-best.com/15037